はじめてのコテージ
前日に急遽予約した山中湖のコテージは、ネットで見るより古くて、狭かった。
ただ、そんなことを気にしてるのは大人だけで、子どもたちにとっては遊園地みたいなもの、だった。
早速、階段を駆け上がりロフトへ。
マットレスをギシギシ言わせながら、飛び跳ねる。斜めになっている低い天井に頭を打ちそうでヒヤヒヤする。
明るいうちに火をおこす。
毎度のこと手こずりながらも、何とか肉が焼けるくらいには熱くなった。
外に設置されたハンモックで兄弟はじゃれあっている。家ではいつも喧嘩ばかりだけど。
普段はあんまり食べない肉も、外だと食べてくれる。
満腹になったら、ロッキングチェアでくつろぐ。
眠くなる前に、お風呂にお湯をはって、兄弟で仲良く入る。
いつもより狭い風呂場が、逆にまた良い。
ロフトに並べられたマットレスとふわふわのマットで、久しぶりに4人並んで寝る。
古いのも狭いのも、もはやどうでも良かった。
気がつけば朝になっていた。