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Photo by
shunsukeishigaki
また質感のある悪夢を見た
また質感のある悪夢を見た。
仕事が終わり、家に着いて少しお腹を満たしたあと、さっきまで眠っていた。
夢の中の場面は建て替える前の実家で、昔、食堂と喫茶店をしてた名残りで、チグハグな増築した跡が特徴的な家だった。
ある時、店の中に見知らぬ人達がいて商売をしていた。父と母の姿が見えなくて、どうしたのか聞いたら、もうこの店は自分達のものだと。
その後、父の姉にあたる叔母がやってきたので聞くと、家はもう両親が売ったと言う。私はそんなこと全然聞かされてなくて、信じることができなかった。叔母も両親の行方は知らないと言う。
店に居た男の一人が、瓶に入っているお酒に浸かった何がを取り出し「くせぇ」と言いながら捨てていた。
その姿を見て、なぜかふと、すりガラスの引き戸の向こうが気になり開けた。
そこに父と母が居た。
変わり果てた姿で。
振り返って店に居る人達を見ると、みんなニヤニヤとしていた。
私は怒りでいっぱいなのに、全く動けなかった。
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夢から覚めたのだけど、まだ心臓がバクバクしている。
そして、亡くなった旦那が好きだったブランキーの曲が、今も頭の中で鳴り響いている。