スカイラインのお姉さん

ハタチの女の子とカラオケ行った。

と、いきなりの始まりなんだけど、彼女は私の職場に入った子で、ひょんなことから何故か懐かれてしまった。

親子くらい歳の差なんで、カラオケの楽しみ方が全然違う。彼女は今時の子らしいサビのみ連続で歌うタイプだ。

基本、プライベートで誰かとカラオケ行くのは気心知れた人としか行かない。だって気使いながら歌うのって楽しくないし。

彼女（以降Kちゃん）とは妙に馬が合うので、お互い好きな曲を好きに歌おうぜぃと伝えて、結果5時間歌いっぱなしだった。

私がKちゃんと同じハタチだった頃、職場に派遣で来てたお姉さんがいた。

多分、私と同じ世代の人しか知らないと思うけど、篠ひろ子さんという女優さん似で髪の毛が長く、しかもワインレッドのスカイラインに乗っているという、とてもカッコいいお姉さんだった。

お姉さん（以降ひろ子さん）とはすぐに仲良くなって、スカイラインに乗せてもらって、一泊で遊園地に行った思い出がある。

ひろ子さんは繁忙期のみに来る派遣さんで、そんなこんなで私がその職場を辞めた後、自然と交流が途絶えていた。

それから15年以上経った後、偶然にも再会した。

当時の職場でシズクさんですよね？と声をかけられ、ひろ子ですと言われた。目の前の女性は小柄で髪の毛も顔の印象も全く違ったので、正直すぐに分からなかった。

私の中のひろ子さんはそんなに小柄な感じじゃなかったし、当時から私も身長はほぼ変わっていない。もしかしたら、存在感の大きさが変わってしまったのか。残念ながら、特に再会後は交流が戻るということはなかった。

なんかKちゃんと一緒に過ごしながら、そんなことを思い出した。

そして私は今の職場を辞めることは、諸事情あって出勤最終日が過ぎるまで、みんなには伝えないことになってる。Kちゃんはびっくりしちゃうだろうけど。

さてさて、そうこうしてたら今日は面接が2件控えておりまする。ぼちぼちで準備しましょかねぇ。気負わず行きまっしょい。