子どもに伝えたいこと1 ~自分とは~
息子へ
これから少しずつキミに伝えたいことを書いていこうと思う。
最初に断っておくが、あくまでもこれを書いた時の私なりの答えや伝えたいことだから、月日が経つうちに答えが変わるかもしれない。
でも人間は変わっていいと思っているし、
キミもどんどん変わっていってもらいたいと思っている。
昔は私も、コロコロ意見が変わる人は信用できないと思っていたけど、
人間は環境が変わったり勉強していくことによって常に変化(成長)する。
この変化を否定してしまったら、自分の変化(成長)も否定することになってしまうと思うんだよね。
だから、周りの人が昔と変わってしまったと嘆かずに成長を喜んであげられるようになってほしい。
長い言い訳はここまでにして、ここから本題に移ろうと思う。
自分とは?
まずは『自分』をひとことで表すなら、
『自分とは、自分と他人の認識で決まる』
はぁ?
ってなりそうだから順番に解説していくね。
それってけっきょく、どういうこと?
まず、キミは自分のことをどう認識(考えて)しているかな?
・自分の体を触れて実感できること
・これを読んで考えていること
・自分の性格
・得意なこと
・苦手なこと
いろんな自分についてのことが頭に浮かぶと思う。
その全てが自分が自分を認識しているということになる。
『自分はこういう性格で、これが好きで、これは苦手で、こんな夢や目標があって…』
そうやって自分で自分はこういう人間だ!ってなんとなくわかるよね?
それは間違いなくキミが認識している自分ってことなんだよ!
これは当たり前すぎて頭に???が浮かんでいるかもしれない。
では次に、他人がキミのことをどう認識しているかを考えてみよう!
大事なのはここから。
この世には自分だけしか生きているわけじゃないよね?
だから、キミが他人からどんな風に思われているのか(見られているのか)ということも大事な要素になる。
親や友だち、先生、会社の人、取引先の人、お店屋さんの人、近所の人、すれ違うだけの人、そんな他人からキミはどんな風に見られている?
・挨拶ができて偉い
・みんなに優しい
・笑顔が可愛い
・足が速い
・背が高い
・寝起きが悪い
・調子に乗りすぎる
・声がでかい
他にも良いところも悪いところも全部ひっくるめて、他人が『キミ』と認識している。
これも他人が認識しているキミ=自分ってことになると思うんだよね。
それでだ!
キミは自分のことを「○○だ」と思っていたとしよう。
でも他人からは「△△だ」と思われていたとしたら、認識に不一致が生まれるよね?
自分は自分のことを○○だと思っているのに、他人からは違うように見えている。このギャップが自分迷子になる原因の1つだよ!
逆に、キミは自分のことを▢▢だと思っていて、他人もキミのことを▢▢だと思っている。
この一致する部分は自身を持って自分と思えるんじゃないかな?
ただ、自分の認識と他人の認識が一致していようが一致していなかろうが、キミ(自分)ということには変わりないよ!
なんでこんな風に考えているのか
まず伝えておきたい大事なことは、
『世の中のほぼ全てのことは関係性で決まる』
ということ。
関係性=関わり方と考えても大丈夫!
人間は集団生活をする生き物だから必ず他人と関わる必要がある。
もし「オレは1人で生きていける!」と思ったらよく考えてみてほしい。
1人で生きるということは、家も水も電気もお米もスマホも何もかも1人で作る必要があるってことだよ!
もしも、山奥で原始人のように生きると固く決意して生活を送る
と言うならば止めはしない。
ただ、ここで出てくるのが関係性だ!
関係性は人以外のことにも関わってくる。
例えば、お金・健康・食べ物・趣味・夢・お酒・ギャンブルなど
いろいろな物事との関わり方も関係性と呼べる。
お金とどう関わるか
どんな食べ物を食べるか
仕事と趣味のバランスはどうするか
夢はいくつまで追い続けるか
答えはどれも正解だけど、答えによって関わり方が変わるよね?
それと一緒で、キミは他人と関わるときにどんな関係性を築くのかによって自分のどの一面を表に出すかを決めている。
家での自分、友だちと一緒にいる自分、先輩といる自分、後輩といる自分、先生や上司といる自分、1人でいるときの自分
全部違うのは関係性が違うから当たり前の話ってこと。
キミは関わりのなかで、いろんな自分を出していい!
もちろん、どの場面でも素の自分を出してももちろんいい!
キミはキミで大丈夫!
次に当たり前の話をしておくと、
自分の存在を証明するには自分と他人の記憶が頼りになる。
もしもキミが記憶喪失になって、自分が何者かわからなくなってしまったとしよう。
キミは親や友だちに自分がどんな人か聞いて回ると、「キミは○○で△△で▢▢だよ」と教えてくれる。
これでキミは自分が何者かと理解できるよね?
逆に、他人が全員キミの記憶だけなくしてしまったとしよう。
朝起きて親に「おはよう」と言っても、「誰!?」ってなり
友だちに挨拶しても「誰!?」ってなる。
これでは今まで通りの日常を送るのは難しそうだよね。
こんな風に考えると、自分とは?って問いの答えは
『自分と他人との認識によって決まる』ってなるわけ。
屁理屈をこねているように聞こえるかもしれないけど、私がこれが理解できるようになってから見える世界が変わったんだ。
何からはじめるか
もしキミが自分探しの旅に出るなら、
・自分がどんなヤツなのか書き出してみる
(後からどんどん付け加えてOK)
・周りの人にキミの性格や長所や短所を聞いてみる
・その一致する点を見つける
(関係性が変われば一致点は変わるよ)
この辺りをオススメする。
他にもいろんな方法があるけど、最初の1歩はやっぱり書き出してみることが一番効果的な気がしている。
ぜひ、いろんな関わりのなかで、いろんな自分を見つけてください。
では、今日はこのへんで
いただいたサポートは子どものおむつや絵本などに変わります。 一緒に成長を見届けていただけると嬉しいです。