心地よい手放し方
このフレーズとても好き。
服と微生物の探求者である友人の言葉。
『こしゃってマルシェ』でワークショップを開いていた、子ども服交換会のお手伝いへ。
「子育て」「子ども服」そして、その先のこと
受けとる側としては通ってきたけど、実は全く知らない世界。
自分が今まで意識してなかった気もして、
まずは、その場を楽しめたらと参加した1日。
マルシェに行くと、その場に巻き込まれにいくような、そういう意思を持って向かっている自分に気づく。
同じように、誰かしら「今日はこれを見にきた・雰囲気が気になって」といったストーリーを持っているのかな。
そんな人たちを待つ側から見た時に、
自分から話し始めたくなるような・居たくなるような仕掛けがあったらいいかも。
そんなことを思いながら、僕は音楽と好きな本だけ持って、ここに居た。
自然と自分の持ってきた服の話がはじめる人がいたら素敵だな。
そんなことを思っていたら、
あっという間に時間は経ち、マルシェも終わりの時間に。
来る人たちをむかえる側になって、
気づいたことが1つ。
服を求めている人は多く、
また、服を手放したいと思っている人もたくさんいるということ。
子どもの成長は早く、嬉しいことではあるが
今着ている服は、季節が巡る頃には着れなくなる。
新しいサイズの服が必要になり、
今のサイズが不要になる。
そんな子どもの着れなくなった服を、
「売る・処分する」ことは手段の1つである。
「誰かに譲る・寄付する」こともその手の1つ。
それをただ引き取ってもらって終わり、新しく買って終わりではなく、
次に渡す人と受け取る人の間につながりが生まれることを大切にしたい。
その想いが込められているのが、この場だと思った。
「この服はこんな人が持っていて…」
「この服があなたに届いたことが嬉しくて…」
服と一緒に持ち主のストーリーも届き、
誰かと誰か出会うきっかけになってほしいと思う場。
そんな場をつくろうとしている、
縁をとても大切にしている2人が、
この町にいる。
服の交換がされている横では、
ワークショップ用に準備した布や服を使って、
何でも作れる実験の場。
「これ作ってみたい」という子どもの言葉に、
「じゃあ作ってみようか!」と返せる姿。
自分だったら、「それは流石に難しそうだなあ」とか顔に出てしまう。絶対。
でも、それをサポートしながら、ちゃんと完成した時のその子の喜びよう。
こんなに全身をつかって喜びをさらけ出せるの素敵だなと思ったのと、
その姿を引き出すきっかけにこの場がなったのをはっきり感じられた。
心地よい手放し方のヒントをこれからも探したいし、自分でやってみたいな。
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