693-凡事徹底で行こう
先日、東京さくらトラム(都電荒川線)に乗っていましたら、松葉杖の若者が乗ってきました。骨折しているようです。
優先席の前に、私には背を向ける形で立っていました。声をかけようと思いつつ、松葉杖だと座るのが大変かなぁと一瞬迷っていましたら、私の右隣のそのまた隣の若い女性が、松葉杖の方にトントンと合図をしました。
その声をかけた女性は日本人ではなく、ヨーロッパ系の方でした。松葉杖の男性は、「ひと駅なので、、」と言いながら、相手が日本語がわからないかもというニュアンスを出して、私の隣の隣に座られました。
一瞬で先をこされました。優先席もそんなに多くないですし、しかも海外から来ているだろう方に先をこされて、ちょっと私は恥ずかしかったのですが、心の中で席を譲った女性に、「ありがとうございます。」でした。
松葉杖をついている方の中には、脚が辛い他に、脳血管疾患がある方もいらっしゃいます。また、見た目に元気そうでも、いろいろ患っていることもあります。健康な人にはわからない不自由さがあります。
最近は、察するという日本人独特の技が段々薄くなっていると言われています。思っていても、口に出して行動しないとそのまま終わってしまいます。
迷ったら進もう思いました。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子