43-ムダ毛のケア
素肌を見せる機会が増えてきましたね。今日はムダ毛の処理についてお伝えします。
ムダ毛という呼び方にはあまり賛成しません。実は神経がたくさん集まっている大事な場所は、毛で守られています。だから本当はどの毛もムダではないのですよ。でもやっぱりツルッとした綺麗なわきや脚がいいというあなた、必読です。
私のクリニック目白では、ムダ毛の訴えは、脚とワキが断トツに多いです。素肌を見せる季節は、週に2~3回剃っている方がほとんどです。
毛を剃った後、毛穴がブツブツ赤く目立ち、痒くてかきこわしてしまわないように、皮膚を保護しながら剃りましょう。
では、皮膚を傷めない毛の剃り方を確認していきます。
1.乾いた状態で剃ります。
入浴時、濡らして石鹸をつけて剃る方が多いと思いますが、この方法ですと、綺麗に毛は剃れますが、角質も根こそぎ取ってしまいます。その結果皮膚を傷めます。
毛を剃った時に白く取れてくるものは、本来なら新陳代謝に乗ってとれるはずの皮膚なのです。皮膚を守っている角質が、毛を剃ることで剥がされてしまうわけです。濡れている状態だと更に深く角質を剥がすことになります。
そして、剃る回数が多ければ多いほど、皮膚を傷めることになります。
2.剃る時のアドバイス!(超重要)
毛を剃るときは、乾いた状態で乳液やワセリン等を塗り、逆剃りをせず、毛並みにそってよく切れる刃で、サッと一回で剃ります。剃った後は、石鹸を使わず水またはぬるめのお湯で流します。
その後は忘れずに、保湿剤を塗りましょう。剃ってから2~3日は、石鹸を使わずに洗い、保湿しておきます。
3.毛を抜く方は注意!
毛の根元には、毛乳頭といって、毛に栄養を与えている血管が入り込んでいる大事な部位があります。毛を抜くと、ここを無理やりひっぱって剥がすことになります。微小出血を起こし、炎症が起こります。
また抜くことで次に生える毛の向きが変化すると、皮膚に毛が埋もれ迷入毛と呼ばれる状態になります。
ケアを重ねてもトラブルが続くようなら、皮膚科医にご相談を。ご自身のお手入れで皮膚を傷めないために、脱毛施術をおすすめします。
私のクリニック目白
院長 平田 雅子
(2019.05.29のコラムを改訂)