好き ─誰かの好きを応援すること─
こんばんは、tokeiです。
ずっと以前の記憶が、
たまたま何かのキッカケで
思い出されること
ありますよね。
私は、時々通る道沿いの
古い喫茶店の前を通ると
15年ほど前の記憶が
蘇ります。
古い喫茶店は、外からでは
やっているのか、やっていないのか
やや判断に困ります。
お店の前の駐車場に
何台か車が止まっていると
「やっているのかも?」と
判断出来る程度。
激渋な喫茶店です。
15年ほど前の記憶
一緒に働いていた男の子が
一度だけお昼ごはんに誘ってくれました。
行った先が、その激渋喫茶店。
「ここの焼きそば定食がオススメです」
その言葉通り、焼きそば定食を注文し
食べたのですが、
もう、味も見た目も覚えていません。
その男の子に特別な感情も関係も
ありませんでした。
名前も既に記憶の彼方(笑)
なのに思い出すのは、
「子供の頃からよく来ていて、
無くなったら困るので、
こうやって通っています。」
と言った言葉だけ。
その言葉はずっと私の中に残っています
特別美味しいとか
特別キレイとか
特別特徴がある
訳じゃない、そのお店。
でも、彼にとっては特別な場所。
そして、その特別な場所が
1日でも長くつづいて欲しいとの
強い願いが
15年という歳月が過ぎた今でも
私に、その喫茶店を思い出させます。
あれ以来、実は一度も行っていませんでした。
が、今日、思い出し行ってみました。
ブレンドコーヒーと
モーニングのトーストとゆで卵
なんの変哲も無い
普通のトーストとゆで卵
ですが、亡くなった母を思い出しました。
特別料理上手という訳ではなかった母。
何の変哲も無い朝ごはん。
毎日、同じ朝ごはん。
その時の私は、気付いていませんでしたが
そんな当たり前の毎日が
とても幸せだったこと。
思い出せて、幸せな気持ちを
感じました。
他の人には、どうでもいいこと。
でも、その人には大切なこと。
人それぞれ大切なモノはきっとあって
そこには温かな心が流れている。
誰かの好きを応援すると
自分の好きが見つかるかも
しれません。
何となく過ごす毎日。
何となくやっていること。
そこには、
「好き」が散りばめられていませんか?