やるべきことの可視化の方法
昨日は障害年金の申請に行ってきた。
いつもお決まりの「確かめたのにあれやこれが足りなかったあるある」や「うっかり時間勘違い」「帰る時に携帯を忘れる」など全くなく、スムーズに手続きを終えて帰宅した。
申請が通って受給が開始されるか決定するまでに早い人で3ヶ月、遅い人だと1年もかかるらしい。
でも、その時点から受付日の翌月まで遡って支払いはあるみたいだから、通るといいなぁと思っています。
そればかりに時間をかけてることも出来ず、帰宅後すぐにオープンするお店の苦手な事務作業に取りかかった。
とりあえず、今までずっとお世話になっている税理士さんに電話をして、今月からの会計の方法とかを説明してもらって、半年分の領収書をまとめた。
確定申告の全てを税理士さんにお願いしているので、私は毎年、ただ領収書をまとめるだけの作業しかしていないのに、それが毎年苦痛で今年は半年分でまとめることが出来たのと、コロナの関係で領収書が少なかった(仕事がなかった)から案外スムーズに出来た。
それからお店の専用SNSの新規登録をしたりして、昨日は作業を終えた。
本当は、明後日のオープンのメニューの仕込みをする予定も入れていたが、領収書に時間を取られて出来なかった。
でも、この数日やることを可視化したからか、とてもスムーズに作業を進めることが出来ている。
今まで色々な方法で可視化はしてきたけれど、今回のやり方が一番私に合っていると気付いた。
なので、ADHDで作業の順序立てが難しいと思っている方に私が試した可視化の方法をお伝えしたいと思う。
方眼紙の様にマス目がついたボードを買ってきて(きれいに並んでないと嫌だというこだわり)、そこにポストイットで直近の5日以内に思いつく全てのやらなければいけないことを、1つのことに対して1枚でとにかく黒ペンで書き出し、一旦全部貼ってみる。
それを今度は「事務作業」と「外出を伴う作業」と「その他」に色分けで再度書き直し(今度は丁寧に書く→私のこだわり)、それをいつまでにやらなければいけないか日にち順に縦に並べ、次に更に日毎で優先順位順に縦に並び変える。
そして終わったらポストイットを剥がす、又は赤ペンで⭕️を付ける。
ちなみに私は、最終的に貼付するポストイットは少しでも剥がれると気になってしまうので(これもこだわり)全面貼付タイプの(ロール状)ポストイットを使っている。
もし最初から色分けしながら書き出せるなら、1つ作業が減るから効率がいいと思う。私は出来ないので、2回している。
一度に、頭の中で「やることを思い出す」「書き出す」「色分けする」ということを考えると、それだけで苦痛で手が止まってしまうからだ。
1つやって、それが出来ると「出来た、やればできるじゃん」という自信に繋がり「じゃあ、次はこうしよう」と思えて次の作業や行動に移せる。
小さなことなんだけど、ADHDの人にとってはこの「小さな自信」がとても大切だと思う。
30枚近く貼ってあったポストイットが、11枚まで減った。
今までは黒ペンでホワイトボードやノートに書き出していたけど、それでは順序立てが出来ていないから、結局やることの多さに圧倒されてしまって、出来ないことが多かった。
でも今回導入したこの可視化方法はかなり自分にあっている。
但し「○日までに必要な物を買い揃える」と書いたとしても、これだけでは何を買っていいかわからないし、抜け落ちる可能性があるから、そのリスト化は買う物の種類別でパソコンで入力し、プリントアウトし、それをクリップボードに挟んで蛍光ペンと三色ボールペンを持って実際に買い物に行き、買ったものを蛍光ペンで消し、行った場所でこれいいなと思ったものは黒で書き足し、その場で購入を決めたら蛍光ペンで塗る。購入検討中だったら金額とお店の名前を書いておく、といった具合に買い物もスムーズに進められた。(なかなかクリップボードを持ちながら買ったものを蛍光ペンで消し売り場をうろちょろしている人を見たことがないからかなり目立つが笑)
生きやすくなるヒントはたくさんある。
でもそれを試そうとしなかったり、探そうとしないでいるから生きづらい。
生きづらくしているのも自分自身だと気付いた方が絶対に得だ。
出来ないから仕方ない、で終わらせちゃうのは簡単。でも、普通の人と一緒に共存して生きていった方が絶対楽しいし、新しい発見がたくさんあって未来の自分が生きやすくなるヒントも見つかる。
もちろん逆もある。普通の人が普通に思い付くことが発達障害の人には思いつかなかったり、その逆で普通の人が思い付かないことが、発達障害の人だからこそ思い付くことだってある。
楽しく生きるのも、つまらなく生きるのも自分。
私は発達障害だからといって、そのせいで「出来ない」と自分にラインを引くことは絶対にしたくない。
苦手なことはたくさんある。でも時間がかかっても全く出来ないことはない。
やってから「この作業は自分には向いてない」と思ったら人を頼ればいい。
たとえそこにお金が発生したとしても、その「つまづき」が原因で先に進めなかったり、自信を喪失するんだとするのなら、そんなもの得意な人にお願いしてお金を払ってやってもらった方が絶対にいいに決まってる。
いよいよ明後日から、自分でお店を切り盛りする。
ワクワクしかない。
今日も、残りの11枚のポストイットを頑張って消して行こう。