日記(21/1/6 pm15:48)
今、現役の美大4年生をやっていて、今日でアトリエで絵が描けたこの4年間が終わる。
学内展や五美大展、出来るか分からないけど卒業式で大学に赴く用事はまだ複数回ある。
ただ大学のアトリエで、友人達と今期のアニメやゲームなんかの下らない話や、もっと下らない家庭環境や過去の話を互いにそれとなくする時間はなくなる。緊急事態宣言が出るんだか出ないんだか分からない状況でありながらも大学の万全な感染症対策の下で20:00までは描かせて貰えるらしいが、
自分の卒業制作を進めながらその端で、早々と(いや、予定通りかも)終わらせていく友人達が一人また一人と帰っていく。大掃除があるから「また明日」と応答するけれど、もうこんな生活はないんだよななんて考えていたら呼吸がどんどん浅くなっていく。
アトリエは寒いから暖房はつけるけれども、換気は怠らないから部屋の空気は循環しているのに、どうにも酸素が薄い気がしてならない。今は誰もいない屋上で震えながら文字を打ちながら、ずっと深呼吸をしている。変な標高のせいか、やはり酸素が薄い気がする。
卒業式だとか、そういう式典で泣いたことはないし、周りも不思議とそんな人間ばかりが集まっていて、でも卒業の話をすると決まって「初めて泣くかもしれんな」という話になる。小学校や中学校や高校、バイト先とか色んなコミュニティに属しては離れた記憶は無数にあるし、じゃあそれらは寂しくなかったかと聞かれたら、自分は幸福なことに寂しいと感じられる場所には幾度となく居れたはずで
けれど久しぶりに日記をつけるのはやっぱり気持ちが少しまいっているんだろうと自己分析をしてみる。文字に起こさないと消化出来ないことが時々起こるので、吐き出すように書いてみる。感傷的になる為に感傷的になっているのかもれない、これ以上はかもしれなくないし、
呼吸も楽になってきたし吹きさらしの屋上は寒い。