私と絵の話
大きすぎるテーマだけれど、↓のツイートをしたことで、今の自分と絵の関係をスッキリさせたい!という気持ちが強くなった。
久しぶりに長いnoteになるかもしれない。
本題には関係ないけれど、昔の自分の絵に対する考えを振り返ろうとイラスト関連のnoteを遡っていたら、びっくりするくらい構成がきちんとしていて「これ本当に自分が書いたの?」と驚いた。
私にとってnoteを書くことは「思考の整理」「感情の整理」の手段の一つだったけれど、今の私にはそれができるだろうか。ちょっと不安を感じながらもキーボードを叩いている。
毎日がむしゃらに絵を描いていた1年間
2018年秋に前の会社を病気で退職してから、2019年秋に友人に誘われ今の会社に勤めるまで、ひたすら絵を描いていた時期があった。
過去のnoteにも書いているけれど、イラストを描き始めたのはTwitterがきっかけだ。会社を辞めてから同じ病気や障害を抱える人と繋がりたいと思って始めたTwitterで、なんとなくラクガキっぽいイラストや、「ADHDの日常」という4コマ漫画を描いていた。(この一連の流れ、何度noteに書いたかわからないけれど…何度でも振り返る)
過去のnote↓
そのイラストや漫画を褒めてくださった方のおかげで、それまで抱いていた「人に絵を見せる」という、苦手なことランキング1位に輝くレベルのコンプレックスを克服することができた。
話すと長くなるので簡単に説明すると、美大生あるあるの「周りの人が引くほど絵が上手くて絵を描くことが恥ずかしくなる」呪いにかかっていたのだ。
受験のデッサン以来まともに描いていなかった私の絵は下手くそだった。(それを「味がある」と褒めてくださる方もいたけれど…)
それに、もともと細密な描写が得意だったので、今描いているようなデフォルメイラストには苦手意識も持っていた。
だから、昔からノートの端っこにサラサラッとラクガキできる人に憧れを抱いていたし、「何も見ず描ける」「人前で絵が描ける」ことが羨ましくて仕方なかったのだ。
私はというと、「ちょっと〇〇描いてみて」という言葉が恐ろしくて仕方なかった。コンプレックスのせいもあったと思うけれど、絵に対しても何か「正しさ」を求められている気がして、自分の描く絵の間違った部分を見つけられるのが怖かった。
本当は絵に「正しさ」も「間違い」もないのに。(受験デッサンは例外かも)
*
Twitterをきっかけに再び絵を描き始めた私は、どんどんのめり込んでいった。朝起きて「今日はどんな絵を描こうか」と考えたし、描くのに夢中で夜中まで絵を描き続けることもあった。
そして、素晴らしいアドバイスをくれる先輩や、イラストレーター仲間との出会いもあり、絵はどんどん成長していった。
自画自賛だけど、最初に比べてかなり上達したと思う。
(綺麗な線が描けるようになったらなったで、有機的な、ラフな線に惹かれたりもする)
イラストや活動をTwitterで発信し続けたおかげでたくさんの人と繋がれたし、今振り返ってもあの1年間は奇跡みたいだったなあと思う。
あの時出会えた人たち、応援してくれたり勇気をくれた人たちには本当に感謝してもしきれない。
イラストを仕事にできたのは、間違いなくあの時応援してくれた人たちのおかげだ。
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今の会社に勤めてもうすぐ1年だから、2年近く前のことになる。
2年なんてちょっと前のような気もするけど、私にとってはすでに思い出に近い。
スタートアップ特有のスピード感で毎日仕事をしていると、少し前のことも遠い昔のことのように思えるから不思議だ。
1日は長いのに、振り返った時に「この仕事ってこんなに最近のものだっけ?」っとびっくりすることがたくさんある。
絵は描かなくなったけど、嫌いになったわけじゃない
今の私はほとんど絵を描いていない。
毎日Twitterにイラストをアップしていた時期もあったけれど、最近はただ日常の写真や考えていることをつぶやいているだけだ。
別に描かないといけないわけではないのに、絵を描かない自分に対して何か後ろめたさを感じることがあった。(だから最初のツイートをした…)
イラストを描くのはほとんど仕事のみ、になっている。
入社した頃は環境に慣れるのに必死だったから、絵を”描かない”というより、”描けなかった”。
でも今はそうじゃない。
仕事にも慣れてきたし、一日中仕事のことで頭がいっぱいだったのはもう過去のことで、今は心にも余裕がある。
それでも描かないのはなんでだろう。
仕事が落ち着いてきたこの1ヶ月くらい、自分と絵の関係について考えていた。
そしてたどり着いたのが、
「絵に対して達成感を感じたから」
という答えだった。
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たぶん根底に「今の自分にできないことをできるようになりたい」という気持ちがあるのだと思う。とにかくいつも自分が知らないこと、まだ経験していないことに挑戦したいと思っている。
それが答えだとすると、絵を描かなくなった理由は「絵に満足したから」なのだと思う。(自分の中での合格点をクリアした感じ…?)
もともと絵で伝えたかったものがあるわけでもなく、イラストレーターとして大活躍したい、という野望があったわけでもなく…(アーティストに憧れた時期もあったけれど)
私には、どうしても絵を描きたい、表現したい、と思うものがないのだ。(今のところは、しばらくは)
毎日絵を描いている友達のイラストレーターや大活躍している先輩イラストレーターを見ると、そんな気持ちが浮き彫りになって辛くなることもあった。
今過去のnoteを振り返ると、どれだけ絵を頑張っていたのか、どれだけ絵が好きだったのか伝わってきてちょっと切なくなる。人って変わるんだな…と自分に対して思うくらい。
新しい挑戦をし続けたい
イラストにある程度達成感を感じているものの、仕事で今以上のレベルや違うタッチを求められることもある。
そういう時は、慣れ親しんだ絵の表現も新しい挑戦として捉えられる。
これを書いていて思うのは、自分は本当に挑戦することが好きなんだな、ということ。昔の自分にとっては、絵も挑戦の一つだった。
きっと、「できないことに挑戦して、できるようになる」のが好きなのだ。
自分が興味を持ってやり始めたことにはとことん向き合うし、諦めないし、絶対やってやる、という気持ちがある。(自分が最後までやり遂げられなかった仕事を他のメンバーに引き継ぐ時は、泣くほど悔しい)
絵を描かなくなった自分に対して、何か後ろめたさのようなものを感じていたけれど、きっとこれは新しい挑戦に進めというサインなんだろう。
絵を描く事は辞めないし、今でも好きだけれど。
これからはイラストレーターとしての自分に縛られずに、もっと視野を広げて色々なことに挑戦していきたいと思う。(もちろん描きたい時は絵も描く)
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今まではあまり呟かなかったけれど、今勉強していることや作っているものについてもまた発信していきたいな。
もし興味を持ってくださる方がいるなら、これからも見守ってくれると嬉しいです。
いつも応援してくださる方、フォロワーさん、ありがとうございます。
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