みんなが静かになるまで◯秒かかりましたという校長のセリフ【これヒトラーのやり方】
題名見てあるある!言われたことあるって思った方!同志ですね(なんか深い意味になりそうで嫌だな)
おはようございます☀犬男爵です🐕
皆さんはアドルフヒトラーという人物をご存知ですか?
人類史上最悪の独裁者とも言われているヒトラー。
現在のドイツで総統になり、第二次世界大戦を引き起こした人物です。
名前くらいは…という方に、軽く説明すると、ユダヤ人のホロコースト(国家ぐるみの迫害、虐殺)で約600万人を殺害、近隣諸国に進軍・占領、そして何より演説において民衆の心を掴み、圧倒的な支持を得て総統に位置についた人です。
現在のヨーロッパでも、当時のヒトラー政権のことを連想するような特徴的な国旗等掲げたら…言わばタブーに触れるものとなり大炎上します。
それほど強烈な嫌悪感に苛まれる人物でもありますが、悪魔的のような演説方法が特徴的でした。
今回は校長先生が言う『皆さんが静かになるまで◯秒かかりました』という名ゼリフ?でもその後の話の内容はあんまり覚えてないですよね?ココだけ覚えてません?
実はヒトラーも話を始める際に使用してたやり方です。
2度と繰り返してはならない戦争歴史のため、一読していただけると嬉しいです。
演説方法
ヒトラーの演説前、まず部下のながーい演説から始まります。
コンサートの前説みたいなものがあるんです。民衆は皆ヒトラーを声を聞きたいのですが、その部下はペラペラと話します。
まだかまだか。と我慢させるのです。
この部下はいかにヒトラーが待ち望んだ人物か等、焦らしに焦らし、少しずつ盛り上げて、そのタイミングでヒトラーにバトンタッチします。
大観衆の熱狂の中、ヒトラーが登場
もう焦らしに焦らされた民衆は、やっとの主役の登場に歓喜をあげて向かい入れます。
しかしヒトラーは冷静にただ観衆を見つめるだけで、何も話しません。
これも長いのです。そして観衆達は、少しずつ静かになってヒトラーの方に注視していきます。
静かになった会場、シーンとなった瞬間に…ヒトラーはやっと喋り始めます。
かなり小さな声で、、、観衆は聞き耳を立てるようにより集中して聞くようになります。
校長先生の名ゼリフはここですよね。
だから皆あのセリフを覚えてるのです。
ですがヒトラーの演説はここからさらにインパクトをあります。
極端な表現は人を魅了する
僕から皆さんに問います。
『貴方は魅力的な人間になりたいですか?それとも他人に迷惑をかけるような自堕落な人間になりたいですか?』
前者を選ぶ人がほとんどですよね。
逆張り好きやサイコパスは後者へどうぞ(笑)
これが人を惹きつけるやり方です。
ヒトラーは民衆に問います。
『ユダヤ人に支配される世の中のままか、それとも皆殺しにするのか』
有名な怖いセリフです。
この極端さが人々に刺さるのです。
みんなこの時点で少しずつ沸々と洗脳されていきます。
単純なセリフを繰り返すためにストーリーを交えて話す
これはiPhoneを作ったとされるスティーブ・ジョブズも使用してました。スティーブ・ジョブズはある大学の卒業式で、魅力的な雑誌に影響を受けた話から、そこに書かれていた生き様のような名言を紹介してました。
有名な『stay hungry, stay foolish』(いつまでも飢えていろ、バカのままでいろ)と言う言葉です。
発明を続けるためにはこの言葉がヒントになったと言われています。
ヒトラーもいかに世界情勢や特定の人たちが支配している世の中がいかに悪影響を与えているかのエピソードから、短い言葉で繰り返し訴えかけます。
『世界は我々を裁けない』
『私たちは戦う』等
段々大きくなる身振り手振り
最初はあんな静かなスタートだった演説が、徐々にヒートアップしていきます。
最終的には絶叫のように叫び訴えて民衆を煽ります。
それは今まで不満だった世の中への代弁者になっていたヒトラーの姿に皆、熱狂していったのです。
最後に
ヨーロッパおいてナチス党を率いたヒトラーは負の歴史です。でもあの時、確かにヒトラーは民衆から支持されていた事実もあります。
ブラック企業に洗脳されてる皆さん。
コレになってませんか?😛
校長先生の話をあの名台詞と冒頭しか覚えてないのは、その後は淡々と語る話に心が動かなかった私達がいたのでしょうね。
これを書くきっかけはある漫画からです。
知っている人も多いと思いますがご紹介させてください。
浦沢直樹の『モンスター』です。
この話はざっくりいうと、ヒトラーの再興に夢見た人たちが子どもを洗脳した結果、とんでもないモンスターが生まれて、そこに対峙していく日本人医師のお話です。
この話を聞いて、まだモンスターを見たことない方。ぜひ一読していただければと思います。
僕は中学校の多感な時期にこれを読み。浦沢ワールドに心酔してしまいました。犬男爵でした。