「わたしの森入門」をはじようと思ったわけ。
飛騨に住んで森が好きになりました。
2020年に飛騨高山に移住してきて、2年が経ちました。この地に住んで実感するのは、飛騨地域は悠々とした山々に囲まれ、とても近くに森があること。飛騨高山では飛騨家具や一位一刀彫といった伝統産業まで木との結びつきが強いし、お隣の飛騨市では広葉樹を活かしたまちづくりをしている。だからいつか自分も森に入ったときに、木の名前がわかるようになったり、食べれる山菜とたべれない草木の区別がつけれるようになったらいいなと思っていたし、飛騨地域に住むみなさんは森に親しみをもっているんだろうなって、感覚的に思っていました。
でもそんな幻想を抱いていた自分に、衝撃的な言葉が飛び込んできたのでした…。
「みんな森なんかいらない」
飛騨高山のお隣、飛騨市では広葉樹のまちづくりを掲げ、様々な方が連携して活動しており、その中心的な存在である「(株)飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)」さんがラジオを始めたというので、聞きにいったときにこの言葉に出会ったんです…。
詳細は上記のラジオを聴いてもらうとして、概要は以下のようなものでした。
市民からの終活相談の中で、持ち山をどうするか(主にどう処分するか)という相談が多く寄せられる中、広葉樹のまちづくりを行っている飛騨市では、市の終活セミナーで山主である市民の方に「これからの広葉樹の可能性」についての話をし、広葉樹には魅力的な可能性があることを伝えたうえで、前向きに相続を検討してほしいとの趣旨を伝えたでたそうです。
しかし講演が終わった後、ある参加者からは「そんな話を聞きたくてここにきたんじゃない」と言われたそうです。
地域の山主さん全員が森をいらないと思っているわけではないと思うんですが、それでも多くの方が「森なんていらない」「相続されても、どこまでがうちの森かすらわからない」という方が一定数いる現実をその時知りました。
森との暮らしがうれしい・楽しいまちになってほしい。
森を持つということは、管理をする必要があるということで、簡単なことではありません。ただそこに生える木を切って売るという林業的な使い方以外にも、森での遊び方、整備の仕方、草木の活用の仕方を知れば、森は私たちの身近にあるワクワク・ドキドキのフィールドになると思うんです。
森に入ることが家庭菜園をはじめることくらい身近になり、みんなが森に親しみを持つようになったら、山々に囲まれて暮らすわたしたちの暮らしは、今よりもっと豊かになると思うんです。
こうした価値観を共有できる仲間を増やしたい、もっとみんなで敷居を低く森との暮らしを楽しめる場をつくりたいと思っています。
森との暮らしを毎日更新しています。
https://www.instagram.com/watashi_no_mori/
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