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片親で育ち成人した後、思うこと

子どもは、2人いないと出来ない。 

離婚は、子どもにとっては「足りない」を常に感じさせる。

私は、子どもが出来たら離婚しないと決めてた。

今の夫は別れる理由が見つからない。ずっと一緒にいたい。だから、子どもを作った。

子どもがいる夫婦が別れを選択するとき、子どもがどんな気持ちになるのか想像してほしい。

ここ数ヶ月、シングルで子ども2人を育てている母親のブログを読んでいる。とても勉強熱心な方で、綴る文章が面白い。

けれども、彼女が子どもとの生活を綴る文章は、私には苦しく思える。

元旦那からは、慰謝料をもらってない。仕事を週6日するときもある。趣味で資格取得の勉強をしている。

側から見れば、向上心のある素敵な母親だ。

けれども、家事は苦手のようでそこそこ。残業もするので、小学生の娘は留守番か実家母に。保育園児の息子は延長保育で閉園まで。しょっちゅう、近距離に住む実家母に子どもを任せて、自分は仕事と趣味の資格の勉強。

離婚の原因は、彼女の仕事と資格取得優先。夫に子どもを任せきりなことも一因。

子ども2人との生活を自身は、とても満足気に語っている。そりゃ、モラハラ気味の夫と別れて、近距離の実家母に子どもを押しつけて、必要な時に子どもの母親面が出来、子どもと触れ合えるんだもの。それはそれは、非常に快適なんだろう。

けれども、彼女は、子どもがどう思っているか推し測れていないと思う。

だって、彼女自身は、両親揃った家庭育ちだから。

彼女は、子どもが好きだから、これから保育士の勉強もしようとしている。

なにそれって感じた。

彼女は多くの時間を仕事と趣味に費やして、子どもが起きてるときに接する時間は少ない。

彼女の子どもが好きって気持ちは、ペット感覚のよう。

彼女は、子ども2人も作るべきでなかった。

子育ては大人1人では、手と時間が足りない。

犠牲になるのは親と子が共有する時間。寂しさや孤独は募る。離れて暮らす片親とは、さらに心が離れる。

片親になった子どもは、自然と色んなことを我慢する。

・なぜ母と父は離れたのだろう。と聞くこと。

・両親揃って暮らしたいと思うこと。

・離れた片親の話をすること。

そして、外で家庭の話をすると、哀れな扱いをされて、惨めになる。気を遣われる。だから、外で家庭の話はしなくなる。

外を知らない子ども時代のときは、前向きで、自分が片親という家庭だとも知らない。だから「普通」でいられる。

けれども、外を知り、片親は「可哀想」と思われる部類と知ると、「普通」でいられなくなる。離れた片親の話ができないことは、苦しい。

子どもは、母親と父親がいないと出来ない。

子育ても、1人よりは2人の方が断然良い。

私の両親は、片親で育った人たちでなかった。だから、私が味わった孤独や苦しみは分からない。

片親で育ち成人した後、子育てしてみて思うこと。

離婚はなるべく回避して欲しい。

離婚しても、それぞれの親が子どもと共有する時間を持てるようにして欲しい。

再婚は、出来ればしないでほしい。子どものための再婚なんてきれいごと。

子どもには選択権が少ない。家庭が複雑になると、子ども自身も複雑な感情を抱きやすい。

私の娘は、堂々と夫も私も2人好きと言っている。私は両親が好きだと堂々と言った記憶がない。思ったこともない。

私は、相変わらず娘のことが羨ましい。でも嬉しい。




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