ネットの速度改善方法

新たに借りたお部屋のネットの速度がイマイチ出ないので、引っ越し前に解消しようと泊まり込みにきたわけですが、あっさりと解消したのでご紹介。

光回線であれば従来からのIPv4の電話回線時代からの流れを汲むPPPoE方式と、IPv6のネイティブな接続方式であるIPoE方式があります。

当然ですが、IPv6で繋がっていて、なおかつ、PPPoEではなくIPoEの方が速いです。
マンションタイプの場合にみんなが使ってるから速度低下するといった近接負荷はIPoEにすることでほぼ解消できるのではないかと思います。
マンションのゲートウェイによるアクセス集中やセッション制限を受けないことが(専門的に言えば細かくいろいろあるけど、ざっくりとは)その最大の要因ですが、IDパスワードの認証を介さず、回線が認証要素になっている点も速度のボトルネックをなくす大きな要因です。
プロバイダーが対応していなかったり、古いルーターなどで使えないこともあります。

たとえばこのようなサイトで、接続形式が調べられます。
https://v6test.ocn.ne.jp/

新しく借りたお家はルーターはレンタルでIPoE対応のもの指定にしていたわけですが、なんとPPPoEで繋がっていました。

理由は不明ですが、ルーターの電源を抜いて、入れ直してリンクアップしたらIPv6はIPoEで接続するようになりました。ただし、NTTからレンタルされるルーターはIPv4 over IPv6には対応していないようなので、IPv4のサイトの利用が多い場合にはPPPoE接続となってしまって根本原因が元に戻ってしまうので、IPv4 over IPv6またはIPv4/IPv6デュアルスタックに対応しているルーターを自分で入手する必要があります。

さらに無線で接続する場合にはWi-Fiの接続形式で速度が抑制されます。少し前のWi-Fiルーターに多いIEEE802.11aやIEEE802.11gの規格では最高で54Mbps、Wi-Fi4規格といわれるIEEE802.11nでも300Mbpsが最大です。
光回線であれば最大1Gbpsくらいの速度が提供されているわけですから、Wi-Fi5と呼ばれるIEEE802.11acの6.9Gbpsでの接続が望ましいところですね。
ところが東京都内のフレッツ光では既に10Gbpsも提供されはじめていますから、近い将来を考えるとWi-Fi6であるIEEE802.11axの9.6Gbpsを準備しておきたいところです。

Wi-Fi5がWi-Fi6を超えられない壁があり、それが周波数。IEEE802.11acが5GHz帯での提供に対して、IEEE802.11axは2.4Ghz帯と5GHz帯のデュアルバンド。鉄筋コンクリートのマンションなどでは5GHzだと電波が届き辛くなるという欠点があり、逆にLDKなどに回線のマスターが出ていてルーターが置かれている環境では2.4GHz帯は電子レンジなどと干渉して速度が不安定になります。
Bluetoothのマウスやキーボードを使ってる場合にも2.4Ghz帯ですと干渉して不安定になります。

ゆえにお部屋の環境や作業環境に応じて接続するバンドを選べることはネットの速度にも重要なのです。

結論として、IPv4 over IPv6対応ルーターとWi-Fi6対応のWi-Fiルーターでネットワーク環境を組み直して速度はだいぶ安定しました。

テストサイトによっても変わりますが、スピードテストをいろいろなサイトで実行すると最速750Mbpsから一番キツい数値のところでも180Mbpsくらい。
Googleの検索窓にスピードテストと入手すると出てくるGoogleさんのテストの350Mbpsくらいが体感と一致する数字でしょうか。

まあまあ、安定して満足できる速度になり、YouTubeを4Kで観ていても楽勝な環境となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?