みく(4)
恋愛と性的言動
現在の社会では、「恋愛をすること」「付き合っている人とキスなどの性的言動をすること」が一般的とされています。恋愛話や結婚の話で盛り上がった経験を誰しもしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、実際には、他者に恋愛感情を抱かない人や性的に他者に惹かれない人など、多様なセクシュアリティを持つ人が存在しています。
その中でも、性的には惹かれるが恋愛感情は持たなかったり、恋愛感情は持つが性的に惹かれたりと、バリエーションはさまざまです。
恋愛感情も性的感情も持たない人(アロマンティック・アセクシュアル)の中でも、「キスをする」ことに嫌悪感を感じる人が75%、「手をつなぐこと」に嫌悪感を感じる人が27.9%いますが、どれにも嫌悪感を覚えない人も22.4%います。
株式会社電通が2020年に行った調査では、全国20~59歳の計60,000人のうち、0.81%の人が自分をアセクシュアル・アロマンティックと自認していた。
ドラマ「恋せぬふたり」では、恋愛感情や性的感情をもたない二人が、新しい家族のかたちを探して同居する様子が描かれています。
また、自分をアセクシュアル・アロマンティックと自認している・いないに関わらず、恋愛において自分の意思に反して性的言動をする必要はありません。
付き合っているパートナー間であっても、すべての性的言動においてお互いの同意がある必要があります。