ことはじめ1
最初に書くのは何がいいか、衝動的にIDを作ってしまったのでまずはそんな勢いで私の遍歴を書きたいと思う。今後投稿するのがエッセイか考察かはたまたイラストかは全く不明だけれど、積み上げた体験にどうしても考え書く内容は引っ張られるものなので。
まず述べるならば私は自分でもよく分かっていない雑多オタク擬き生物である。
幼少期は極度の怖がりでニチアサあたりもほぼ観ていない。本当なら初代プリキュアだとかその辺をちいさいおともだちとしてモロに摂取していた世代だ。覚えている限り時期的に初代シーズンの前半で途切れている。ああ、でも電王はうっすら記憶にある。イマジンの言動がどことなくチャーミングだったような。と、まあそんなレベルだ。
それから特にオタク向けジャンルにどっぷり触れることもなく小学生の終わりかけくらいまで図書館にこもって児童小説ばかり読む生活だった。黒魔女さんなどもあくまでもいい話の小説という認識で読んでいたし性癖だとか何も分からなかった。友達の口にするカプ表記の文法など全く知らなかったし本気で「BL=ベーコンレタス」だという誤魔化しを受け入れていた。全て実話だ。
つまりここまでのものはあまり大きな土壌になっていない。なんなら動画サイトを利用したことも皆無だ。ちなみにこの頃の教室を思い返せばカゲプロ全盛期の様相であった、完全な出遅れである。
しかし、そんな私が大きく変わった出来事がある。
「名探偵コナン」にハマった。
先述の通り、プリキュアも悪役が怖くなって見られなかったレベルのビビリだ。あといじめっ子とか些細な悪意が嫌でドラえもんすら観ない。今でもなぜそんな私が毎回血の流れる作品を観られるようになったのかが完全に不明である。しかしハマった。そこからまず、人間模様というものを意識して作品を見るようになった。
ルパコナが初めてのコナン映画だった。クロスオーバーなる世界を知った。
それまで微塵も自分で描こうとしなかった「人物」が落書きに加わった。
共用PCでブラウザからコナンファンのTwitterを覗き始めた。
YouTubeを彷徨ううちにボカロやネット音楽に触れた。(この頃ニコニコ動画はシステム上会員外視聴すらできない時代だ)
ポップな歌やサブカル系の歌を歌うようになった。
歌の音を合わせるためにピアノをつついて音感がついてきた。
なんやかんやでpixivにも行き着いた。会員登録はこの頃していないしまだCP概念も知らない。
ここまでがほんの数ヶ月であって、実はこの後しばらく、具体的にいうと中2でスマホを持つまであまり変化はない。要するに1~2年くらいROMっていたのである。まるで遅咲きの創世記だ。
スマホを得てからまた私の遍歴が大きく動くのだが、全てのオタク体験の源流は大小あれど「コナン」に繋がっているように思えてならない。そんな話を後編で話そうと思う。