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【23日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

DAY 23 2019/09/17(火曜日)


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(今朝の日の出)


いつも通り7時に仕事場に出かけると、すでに仕事が始まっている。



今日は6時からスタートしていたとのこと。

毛刈り職人たちは昨日稼いだコインを数えている。


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多い人で212枚。少ない人で121枚。約倍近くのスピードが違うことがわかる。

ちなみに、1人の職人が受取る金額は、1頭当たり17ペソ(約60円)
212頭刈った人は、12720円の日当。


ウルグアイの平均月給が15万円程度のため、まあまあな金額になる。

しかし、雨が降れば仕事は出来ないし、毛刈りの時期は年に数か月と限られている。


そのため、他の職を持たず、毛刈り一本で働く職人は、
季節が逆のヨーロッパへ出稼ぎに行くそうだ。

アルゼンチンの南部も寒い地域のため、毛刈り時期が少しずれるようだが、
現在はアルゼンチン通貨が落ち込んでいるため、働き手は減少しているとのこと。

また、SAN RAMONが毛刈り会社に支払う金額は、1頭当たり55ペソ。


仕分けの作業人や動物を運ぶ係、その他食事などのマネジメント費用も含まれる。


雨で数日働けなくとも、その分の費用は支払わなくてもいいそうだ。

朝一番に50程度の毛刈りを終えたものの、次の羊たちが濡れているため、
日に当てて毛の乾燥を待つ。乾いたところで、毛刈りが再開する。

11:30過ぎまで働き、13時には仕事が再開する。


3時間のシエスタに慣れきっているので、90分の休憩が短く感じる。


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(昼食)


午後からもいいペースで毛を刈り、仕分けをしていく。


毛刈りは意外と難しく、慣れなければ羊を傷つけてしまうため、
仕分け作業の手伝いをする。


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写真のように、刈った毛をぱっと広げて、仕分け作業を進める。


スカーティング台の脇にはいくつもの袋が置いてあり、
部位や汚れ方によって、手で選り分けてはポイポイと投げ入れていく。

どの部分がどう、という判断がいまいちわかりにくいので、
一番汚れている肛門の周りの毛を仕分けていくことに。

仕分けの連中らとバカ話で盛り上がり、絶えず話し声と笑い声が響いている。


それでも手は休めず、作業はしてるけど話もしている。

日本の作業場では、多少の話声は聞こえても、
常に大声と大笑いが響いているということはないので、
このあたりの働き方が日本とは雰囲気が違う。



仲良くなったおかげで、毛の房の採集は自動化され、
自分で引き抜かなくとも、手渡してくれるようになった。


休憩時間には、コーラやお菓子までくれるし、
毎日誰かと一緒に写真を撮っている。


目が細く、珍しい人種でよかったと実感している。
ショセリンの住む村でも、日本人が来ている!と話題になっているそうだ。



途中、作業中に死んでしまった羊の毛を剥ぎ取ることに。


作業を手伝っていると、途中からは一人でやってみるか?とのこと。

身体の皮を剥ぎ、ナイフを使って頭部の皮を剥いでいく。

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皮を剥ぎ取った後は、四肢を切り取り、頭を落とす。


最後は豚小屋に肉を入れて、作業は完了する。

初めて動物の解体や帝王切開を見たときは衝撃的だった。


しかし、いまや何も感じず、平然と作業をしている。

何も感じないことは不謹慎かもしれないが、
皮は干して再利用し、肉は豚のエサにする。

何一つ無駄なく使用することが、ひとつの命を無駄にしないことだと感じている。


想像していたよりもずっとシンプルで、何かを考える隙もない。


珍しく19時近くまで働き、最終パートではアルバロも参加し、
約50頭の毛の重さを量っていく。


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羊には番号が付けられており、番号が書かれた紙に毛の量を記入していく。

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(夕食)


4日ぶりに3人での食事。


やはり1人で食べるより、みんなで食べた方が美味しい。

夕食後は暖炉を囲み、いろいろな質問をさせてもらいつつ、
20時半には「もう遅いから、また明日ね」と解散。

金曜日にはここSAN RAMONを出発する。


あと3日寝ると、ここでの生活も終わりだ。
既に寂しさでいっぱいだ。


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