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chair×SPY×FAMILY(12巻・ラージ D)

週刊少年ジャンプに掲載中の『SPY×FAMILY(©Tatsuya Endō)』は、
コミックスの表紙にデザイナーズ チェアが登場するのがお約束となって
います(例外有り〼)
本日は12巻の椅子にそっと触れてみたいと思います

※ 椅子の情報については、出展の書籍を御参照下さい
※ あくまで個人的な意見ですので、異論はもれなく認めます

SPY×FAMILY with Contessa

☆ダイヤモンドチェアについて

12巻の表紙では、とても有能でかなりズボラな管理官(ハンドラー)
シルヴィア・シャーウッド女史が、Knoll(ノル)社のワイヤーメッシュ
チェア・ダイヤモンドチェアに腰かけて、何かを企んでいるご様子
メッシュのストッキングに包まれたおみ脚が、なんとも蠱惑的!?


ダイヤモンドチェア(写真はスモール)

ダイヤモンドチェアのデザイナー・ハリー ベルトイアは、イームズの
ワイヤーチェアの開発でも重要な役割を果たしましたがのちに決別
椅子の世界も裁判沙汰あるあるだったりするようです・・・

さて、ダイヤモンドチェアには、ラージスモールのサイズ設定があり、
シャーウッド女史が座っている表紙の椅子は、ベース(脚部)と座面の
接合部にゴムパッドが付いているので、ラージサイズのようです
周囲の縁取りワイヤーの上に背座ワイヤーが乗っているように見えるので
古い造りのヴィンテージ(ビンテージ,Vintage)ものかも?

ちなみにダイヤモンドチェアなどのワイヤーメッシュチェアですが、座り
心地に関しては・・・ 素の状態では御察しの通りとなります
痛いという事はありませんが、クッション性や柔軟性は皆無ですので、
正直な話、長く座るには適しません
でも大丈夫!専用のクッションパッドを使えば改善可能です!
が、綺麗なワイヤーメッシュが見えなくなるジレンマも付いてきます

☆現代の『空気によってできている』椅子について

空気に座るような椅子を作りたいという製作者達の想いは、現代の背座
メッシュのワークチェアに引き継がれていると感じます
アーロンチェア(ハーマンミラーコンテッサ(オカムラ)などの
メッシュのワークチェアは、体重を椅子の背座全体に振り分けて座る
事が出来るので、『固めた空気に座るっぽい感触』を気持ち味わえます

なお、ルイ・ゴースト等のポリカーボネート製チェアは、透明感は勝ります
が、通気性とクッション性の面で『空気に座る』とは、ちと違う気が?

ルイ ゴースト カルテル(Kartell)

☆おまけ その1

ルイ ゴーストをデザインした、フィリップ スタルク(Philippe Starck)
日本ではアサヒビール本社のオブジェが有名だったりします
そう、隅田川沿いの例の金色のアレです!

☆おまけ その2

12巻のカバーを外した裏表紙には、くつろぎスタイルのシャーウッド女史
が描かれています
ここでの注目点は、足元に転がるあれやこれや・・・
ではなく、フリーハンドで描いたと思われるダイヤモンドチェア
複雑なラインのダイヤモンドチェアを、線画でサラッと表現しています
作者のデッサン 力(ちから)が凄いです!
是非購入してカバーを外してみて下さい~

今回の出典
・SPY×FAMILY 12巻(©Tatsuya Endō)
・BRUTUS 2018年12月15日号 No.883
・オレ椅子 インテリアスタイル 2003年11月24日



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