6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマン カウントダウン! あと5日!
結成25周年Years. カウントダウンしながら色々と昔のことを振り返るブログ。
今日は、3rd ALBUM “RAINBOW”
2011年5月リリース。
その頃のライナーノーツを読むと、どうも自分はちょっとしたスランプ状態になっていたらしい。
(こういうことは都合よく、ほとんど思い出せないのだけれど)
そんなわけで、コジマとあつこが作詞と作曲に携わる曲が多く収録されている。
Bassのスグルもバンドに馴染んできて、ようやく4人の音が固まったという感触を掴んだアルバムだ。(個人的にはとても好きなアルバムである)
あまりにも歌詞が書けなかったある日。自宅の部屋で、僕は不思議な体験をした。
いきなり、言葉が空からシャワーのように降ってきて、僕は4時間で3曲分の歌詞を一気に書き上げた。『スパイダー』、『君がいない』、『Star&Rainbow』の3曲だ。
ただただ、落ちてくる言葉を落とさないように必死に拾っていく感覚。
後にも先にも、こんな体験は初めてだった。歌詞を書き留めている間ずっと、自分以外の存在を感じていた。
ベーシックは前作飛続いて、小淵沢の”星と虹レコーディングスタジオ”で行っている。
「スパイダー」と「君がいない」の2曲は、ロックサウンドにめっぽう強いエンジニア、植木清志くんにお願いした。マスタリングはスタジオの先輩、塩田浩さん。
どのアルバムよりも、ロック色が濃くなっているのはそのせいもあるかもしれない。
ジャケット撮影は安彦裕介さんにお願いして、横浜のみなとみらいで行った。
ロケハンで安彦さんと二人、良い”壁”を求めて、多摩川の河川敷の高架橋下からどんどん移動していって、中華街で水餃子をたらふく食べて、最終的にたどり着いたのがみなとみらいの古い壁だったことを覚えている。
撮影日は安定の雨だったけれど、Rainbowという言葉とは逆説的な、セピア色の色合いになっている。安彦さんの大きな4x3(っていうのかな?)のフィルムカメラで撮影してもらった。
デザイナー村手さんのRainbowというタイトル文字がとても秀逸である。
すべての曲のミックスダウンが最終的な局面に入った頃、3月11日。あの震災が起きた。
録音した曲たちを改めて聴いてみると、全く違う側面が見えることに気がついた。
音楽を奏でることの意味を真剣に考えた時期だった。
それでもバンドは力尽きるまで、歩き続けていくしかないのだけれど。