見出し画像

日本の緊急事態宣言とシンガポールのCircuit Breakerの主なちがい

(2020/04/30追記)
Circuit Breakerの内容が更新されているので、現状に合わせて更新しました。今後も状況が変わったら随時追記・更新していきます。
(追記おわり)

ついに日本も緊急事態宣言をしましたね。人それぞれ思うところはあると思いますが、毎度書いているように冷静に個々人が対応していきましょう。

今日は、日本の緊急事態宣言とシンガポールのCircuit Breakerの主なちがいをまとめます。できるだけ客観的に書いたつもりですが、どうしても日本の対応が甘いと感じてしまい、多少なりとも主観が入っているので、正確な情報は以下のページで確認してください。

首相官邸ホームページ『新型コロナウイルス感染症対策本部(第27回)』(2020/04/08 01:18更新しました)

シンガポールのCircuit Breakerについては以下のページを参照してください。
https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/circuit-breaker-to-minimise-further-spread-of-covid-19

主なちがい

安倍総理の会見を見ながらシンガポールのCircuit Breakerとの違いを考えてみました。細かいところのちがいは多々ありますが、わたしたちの生活に身近なところで主なものを挙げます。(シンガポールは"SG"と表記します)

1. 通勤について

※医療関係や後述する日常生活に関わる業種・職種はここに含みません。
これが最も大きなちがいだと感じます。通勤をやめないと移動も密も守れません。なぜ止めないのか疑問。

日本:出社はできるだけ控えて。するとしても時間をずらすとかして。
SG:原則出社禁止。オフィスは閉鎖。

2. 学校について

これも通勤と同じ。ただ、休校するという話を結構聞くので実際にはまともな判断がされているところもあると思う。でも、学校だけ休校で親はオフィスに行ってます、なんてのはどう考えても変でしょう。(※医療関係や後述する日常生活に関わる業種・職種はここに含みません。)
ところで日本の場合「在宅学習」というのはアリなんでしょうか?宿題・課題が出されているところはあると思いますが、授業の日数になるかならないかというところがポイントだと思います。前例がないから無理なんだろうけど。。

日本:各自治体の判断で。
SG:全学校在宅学習。

(2020/04/30追記)
力の見せどころ』という関連記事を書きました。あわせてお読みください。また、日本では学年の開始を9月に変えるという議論が出てきています。確かにやれるとしたらこういうタイミングしかないのかもしれませんが、それよりも優先順位の高いものをまずやろうよ、、という気もします。
(追記おわり)

3. スーパーなど日常生活に必要な物品やサービスを提供する店について

これはさすがに大きく変わらないと思います。
ただ、日本ってSafe Distancing (Social Distancing)のルールとかってあるんでしたっけ?これも要請のみ?努力義務?調べてはみたものの、たどり着けませんでした。小池都知事は会見で話していましたが、制度化はされていないようですね。
なお、シンガポールはこれ守らないと営業停止です。罰則もあったかも。

日本:休業要請なし。
SG:休業要請なし。ただし、Safe Distancing Measure(安全距離基準)適用義務あり。

(2020/04/30追記)
シンガポールのCircuit Breakerは4週間延長されました。詳しくは『 Circuit Breakerが4週間延長された 』をご覧ください。
それと同時により一層制限が厳しくされました。具体的には食事を提供していない店、つまりケーキ屋さんとかタピオカミルクティーの店とかの路面店が閉鎖されました。(モール内は営業してもよい)それに加えて美容院も閉鎖となりました。また、メジャーな市場やスーパーへの入場制限が導入されました。ID番号の下一桁が偶数・奇数で入れる日が決められます。これによってさらなる人と人との接触を減らそうというのがねらいです。
(追記おわり)

4. レストランについて

これは大きく違います。これもなんでやらないんでしょう?雇用を守るため、ですか?しかも日本ではコンビニやスーパーでもお弁当が充実しているのだから、レストランで食事する必要はほとんどないと思います。ファストフードなんかもともとテイクアウトもやっているのだから、すぐにでも切り替えられると思うのですが・・・
一方、シンガポールは外食するのが日常なので、レストランが閉まると死活問題になります。でもレストラン内で食事をすると日本で言うところの「三密」になる可能性があるので、レストラン内での食事は禁止してテイクアウトだけにしています。

日本:休業要請なし。自主的に営業時間短縮する店舗もあり。
SG:テイクアウトのみ。

5. 商業施設・娯楽施設等について

これらって基本的には不要・不急ですよね。不要・不急の外出をしないのですから、これらの施設を開けておく必要はない。よってシンガポールではバッサリと閉鎖。ただ、補助というか補償はやってます。十分かどうかはわたしは判断できませんが。
しかし、小規模なところは1ヶ月も閉めたらやっていけなくなってしまうというのは日本だろうとどこだろうと同じだと思います。それをどう国なりが補償するのかというのがポイントです。日本は結局このあたりがまだはっきりしませんよね。あまり難しく考えすぎずにちょっとずつでもやっていけばいいんじゃないかと思うのですが。。難しいんでしょうね。

日本:大規模な商業施設等(学習塾を含む)には休業要請。
SG:商業施設は原則閉鎖。

おわりに

ちがいだけを書いたのでまったくちがうのかと言うと、そういうわけではありません。病院等は同じように開けていますし、物流や公共交通機関も通常通りです。ただ、今日の記事で挙げたように身近なところの差が大きいなと感じました。

ところで、交通機関についてですが、日本はそれなりの広さがあり、感染者の移動も防ぐ必要があると思います。ですので、新幹線のように長距離移動を目的としている交通機関は止められないのかな、という話を妻としていました。どうなんでしょう?

(2020/04/30追記)
減便ははじめているようです。
(追記おわり)

それでは、今日はこの辺で。
Image by David Peterson from Pixabay

いいなと思ったら応援しよう!