ロデオの再始動とwag.のこと
1年半ぶりのnoteの投稿となりました。。
少し長文です。
ロデオ★座★ヘヴン、再始動します
2019年の10月から活動を休止していた劇団、ロデオ★座★ヘヴンの公演を来年2023年末に打つことにしました。4年ぶりに再始動です。
結構大々的に休止を宣言したし、もともとここまで早くやるつもりはなかったのですが、やることにしました。
活動休止してからというものの予期していなかった出来事が次々と起こりました。世界はコロナ禍に突入し、身近でも遠くでも、ほんの数日で世の中がガラリ変わってしまうようなことが溢れていて、誰にとってもそれは例外ではないということを肌で感じる事が多くなりました。限られた時間とか、意義だとか、その時その時の自分なりの標みたいなものを探して、納得したりしなかったりしながら歩いてきました。確実に老いていく身体と心も相まって、相方・音野暁氏と話し合い、とりあえず少しずつでもまた歩き始めてみるか、そんな気持ちでまた始めてみることにしました。
といっても休止以前とは状況も変化したところもありますしそれは進行形でもあるので、新しいロデオの形になっていくのではないかと思っています。徐々に徐々に。
相変わらずやりたいことを思い切りやって、二人ともいい歳ですが少年の心を忘れずに(笑)そしてある程度柔軟に。
wag.のこと
wag.のことにも触れておかなければと思います。
wag.は昨年暮れに立ち上げた僕がソロで運営している団体で、現在は主にワークショップや講座等の企画開催をする「wag.lab」を中心に、多くの方のお力と知恵をお借りしながら活動しています。
もともと、自分の関わってきた演劇だとか芸術という分野の持つ ”価値″ だったり、広くも狭くも 社会というものに提供できるものはどういったものなのかということを、僕なりにもう少し色々な角度から考え可能性を探ってみたいという思いから、それを理念の中核に掲げて立ち上げました。
(ちなみにwag.という名前もそこからきてて、決して「さわぐち」の「わぐ」ではないので、「あいつ自分の名前つけてるよ〜笑」と後ろ指ささないでください。)
wag.labでは、年齢に関わらず、何かをスタートしたい、またはリスタートしたいと考えていたり、現状を打破し踏み出していきたいと考えている人達が、多様な考え方に触れながら何かしらのきっかけを掴める場所になってくれたらと運営しています。個々人の程度の差はあっても、怖さや恥ずかしさと闘いながらも勇気を出して挑戦していこうとする人達を応援できる場所であり続けたいと思ってます。
何より僕自身、日々そういったエネルギーを持っている方から刺激をいただいたり学ばせてもらうことが多く、そういう人とこそ創作活動をしてみたいとも思うからです。自分のための場、でもあります。
今後はwag.なりの公演の企画開催もしつつ、もちろんこのままワークショップ等も企画しつつ、さらには分野の枠に囚われない形で活動もしていけたらと考えています。
ロデオとwag.の違い
ロデオに対してwag.とはなんなのか?というと、それは完全に澤口渉の "ソロ活動" という位置づけです。チャゲアスがソロ活動ばっかりするようになってとても残念だったけど、今はだいぶその気持ちがわかる気がしています。
演劇や芸術の分野は(他の分野もそうであることも多いかもしれませんが)、その活動は内面の奥深いところまで潜っていかなくてはならないことがあります。そんな時にどうしてもデュオでしかできないこと、ソロでしかできないこと、そうすべきこと、が出てくる。ひとりひとりの心を守るためにもそれは必要な事だと僕は思っています。だから見えづらくても、そこにはちゃんとした線引きがあります。
「何の為にロデオを休止したのか?」というお声もいただくことがあるのですが、これも一つの理由です。一度立ち止まって立ち位置を見直す必要性を感じていました。そしてそれは間違いではなかったと今は思っています。
と、なかなかややこしくもありご理解いただけないこともあると思いますが「ロデオ★座★ヘヴン」と「wag.」はもはやどちらも僕にはなくてはならない存在です。そういうことなのだなと、見守ってくだされば幸いです。
「日本演劇総理大臣賞」
さて、ロデオ★座★ヘヴンの再始動です。
演目は休止前公演に上演しました柳井祥緒さん脚本「日本演劇総理大臣賞」を選びました。今回は演出も柳井さんにお願いすることにしました。
どの作品にするか、新作か再演か、さんざん迷いましたが、今このタイミングで今の僕らが上演する作品を考えた時に、この作品が最も相応しいのではと思いました。戦時中、弾圧に堪えながらも志を貫こうとした演劇人達の物語。脚本のリライトも施され、より強度の増したものになるのではと思います。
キャスト等の情報は順次発表していきます。また、本編をより楽しんでいただけるよう連動企画も考えておりますので、ぜひご期待ください。
ロデオの再始動とwag.について、
最後までお読みいただきありがとうございました。
どうしても生きづらさを感じることの多くなってしまった昨今ですが、皆さんとまた元気にお会いできることを切に願っています。
澤口渉
ロデオ★座★ヘヴン公式サイト
wag.公式サイト
※2022.11.15 追記しました。