そもそも仏像とは
皆さんもお寺や博物館を訪れた時や修学旅行で奈良や京都に訪れた時に仏像を一度はご覧になられたことはありますでしょうか。
そもそも仏像というのはどのようなものなのか
仏像は、仏教を始めた方であるお釈迦様(ブッダ)の姿をうつしたものと言われています。お釈迦様はいろんな厳しい修行を乗り越えて、悟りを開きブッダになりました。ブッダ(仏陀)は人の名前ではなく「悟りを開いた者」という意味です。
仏陀が省略されて「仏」となりました。お釈迦様が仏像としてこの世に現れたのは仏教が広まってから500年または600年後と言われています。
仏像には大きく分けて4つのグループがあります。1つ目は「如来」、2つ目は「菩薩」、3つ目は「明王」、4つ目は「天」
「如来」
如来とは悟りを開いた者という意味で、悟りを開いたお釈迦様がモデルと言われています。釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来などがいらっしゃいます。
「菩薩」
菩薩とは将来、如来になることが約束されていて、悟りを開くために修行をしている者のことをいいます。菩薩は様々な装飾品をつけていて、これは悟りを開く前の王子の頃のお釈迦様がモデルと言われています。観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩などがいらっしゃいます。
「明王」
明王とは如来や菩薩の教えに従わない人たちを怒りをもって、救いの道に導く方です。そのため明王は如来や菩薩のような優しい顔ではなく怒りの顔をしています。不動明王、愛染明王、孔雀明王などがいらっしゃいます。
「天」
天とは仏教を守護する神々のことで、如来や菩薩のボディガードです。毘沙門天、帝釈天、大黒天や弁財天などの七福神も入ります。
この如来、菩薩、明王、天を学校の先生で例えてみましょう。
一番上の如来は校長先生、二番目に上の菩薩は教頭先生、明王は生徒たちを厳しく指導する生活指導の先生、天は学校の用務員さんや事務員さんにあたります。
では、今回は「如来」、「菩薩」、「明王」、「天」の4つのグループを覚えていって下さい。