見出し画像

オーボラ企画の日々(後編)

(これ、完結させないと次に行けない気がする。ので、いまの最優先事項はコレ。後編。)

"前編はこちら"

あと、どうも、いまとなればそれが自分の性分だと思うのだが、システムとか側(がわ)、パッケージ(っていうのか?)がどうも先に気になってしまい、ベッドの装置を段ボールで作って貢献できた。ってか腐るほど手元にあるので、段ボール。お安いご用なのです。



この性分は、自ら言うのもおこがましいが、何かを集団で作り上げる時に必要な視点ではあると思う。ただ、何かを思いついた時すぐに「どうすれば出来る?」「必要なものは?」「そもそも実現可能なのか?」を先に考えてしまう。なので、ぶっ飛んだ発想や誰もやったことのない方法には繋がりにくいのかなとは思う。
なので、実現可能かどうかは別にして、自由な発想ができるアーティスティックなひとに憧れます。ある意味行き当たりばったりで、なんとかなるっしょ!的な破天荒な発想力。うらやまC。

オーボラ企画期間には面白い再会もあった。
音響担当として現れた伊藤久真くん。
稽古場にやって来た時はじめましてと挨拶するも
「いえ、ひびのさん、はじめてじゃ無いんです。」

?????え?????

いまはすっかり思い出したのだが、彼がまだ中学生の頃、大垣駅前の屋外フリーライブで共演していた!

「僕その時、ひびのさんに叱られたんです」

その時はピンと来なかったが、なんとなーく、そんな事があったような気が・・・。

大の大人が?中学生に???

せっかく気のいい変わったおじさんとして認知され始めたというのに、そのひと言でオーボラ企画のキャスト陣が引いたのを感じたのであった。

その晩、その話を家族にしながらじわじわと思い出した。2016年10月の話。

たしか彼の機材トラブルが原因となり、かわりに急遽出番が早まった女性シンガーさん。運営スタッフでもあった彼女は笑顔で対応してくれていたけれど、ちゃんとお礼とお詫びを言わないといけないよ、というのと、対バンイベントで自分の出番が終わったからって、さっさと自分が呼んだお客さん達を連れて先に帰るのって、あとの出演者に対してとても残念な行為なんだよ。お互い様なんだよ。とか悩んだ末、メール?かDM?で伝えたと思う。(なかなかエラいよね、俺)んで若い彼も真摯に受け止めてくれていたと思う。多分、こういうこと言うのはおっさんの役目で、この先の彼の為に伝えようと思ったのです。
こうして色々な方におせっかいを焼いて、時々逆鱗に触れてしまうこともある私です。

音楽で出会って、後に演劇で出逢う。
不思議な再会であった。

オーボラ企画の稽古場はいつも賑やかで平和な雰囲気であった。主宰のケビンの人となりがそうさせるのだろう。(他にも演劇と言うものが持つ特殊な・・・モノのせいというコトに気づいたのはもっとあとの話なので、いつかまた。)
常に誰かが誰かに話している状態。突然始まる小さなエチュード(というか、ノリ)は、歳の差、世代の差、というよりも、演劇部あるあるなのかも知れない。ついていけない孤独感とさみしさを感じることがなかったわけではないがそのうち、無理せず俺は俺でいようと思って、楽にいました。

稽古後の彼らは、毎回なんか意外にあっさりと解散した。飲みに行こうとか、ご飯食べて帰ろうとかなくて、それは寂しかったが、本番を終えるまでは、お酒を飲まないケビン主宰のヤリカタを尊重しようと思ったので、変にこちらからは誘わなかった。(今となっては誘っても良かったな、とは思う)
当時はまだコロナ禍終盤。
コロナ禍に高校を卒業し、大学に入学(入学式のなかった世代)した彼らだから?飲みニケーションを重んじないのかも知れないし、そういった機会から遠ざけられて来たこともあるのでしょう。


本番を終えて知ったこと
・昼飯後は歯を磨く(人もいる)
・お客さんは差し入れを持ってくる文化が定着している(ようにみえた)
・駐車場案内や受付も自分たちで行う
・照明や音響も自分たち(が連れて来た人員)で行う ※バンド活動のライブハウスでは音響や照明はハコ側が担当する事が多い。


そんなこんなで、無事、オーボラ企画は終演し念願の打ち上げや後日の飲み会をしたり、お互いの演劇公演を観に行ったりと、今でも繋がっているのです。

人生は面白いもので、あの時、星時さんのリツイートを見つけて、ケビンにリプライしなければ、役者として舞台に立ったり、その1年後に脚本を書いて演出家気取りでやらせてもらったりはしていない。深く考えず、興味本位でポチった結果、稽古稽古の日々となりました。

めっちゃ良かった。

----------------------------------------
そんな私が初めて書いたお話が、上演されることになりました!
岐阜を拠点に活動するシンガーソングライター・ハルラモネルの曲
「はっぴいえんど」から着想を得て、演劇舞台化したお話です。

詳細は下記!ぜひお越しください。
ご予約受付中です!

" ひとあそびスクール "
ひとやすみ公演/短編劇オムニバス

『 HAPPYEND 』

2024.3.31 sun. 14:00〜
アトリエ・ゼロ
(岐阜市六条北2-8-16-301)

ひびのわたる 作
「はっぴいえんど を教えて」
楽曲提供: ハルラモネル
音楽: Dainagon Fujinokami

わたなべももえ 作
「きみとみきのはて」

わたなべももえ+ひとあそびスクール 作
「猿とティッシュとリバーサイド」

ご予約はこちらからお願いします。

#ひとあそびスクール
#331HAPPYEND


いいなと思ったら応援しよう!