横浜F・マリノスの新たな船出。キャプテン喜田拓也、クラブ史上初のACL8強へ「歴史を変えられるタイミングがある」【無料記事】
いよいよシーズン開幕! ACLラウンド16に挑む
横浜F・マリノスは2月14日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16の1stレグでバンコク・ユナイテッドと対戦する。
ハリー・キューウェル新監督とともに臨むシーズン最初の公式戦は、マリノスにとって未知の領域であるACLベスト8へ到達するためにも重要な一戦となる。対戦相手のバンコク・ユナイテッドは今大会でタイ勢から決勝トーナメントに進出した唯一のクラブで、国内リーグでは現在首位。タイ代表クラスの実力者や質の高い外国籍選手たちを揃える非常に手強い相手になりそうだ。
本格的なシーズン開幕で迎えるビッグマッチということもあり、マリノスの選手たちはいつも以上の緊張感を持ってアウェイに乗り込んでいることだろう。だが、離日前に行われた2月9日の練習で取材に応じた喜田拓也は「変に気張る必要もないのかなという気がしています」と、自然体で試合に入っていくことの重要性を強調していた。
「シーズンの最初なので、高揚感やモチベーションがそれぞれあるのであれば、それを制御する必要はないし、思い切って解放すればいい。モチベーションが上がる要素はたくさんあるので」
6年連続でのキャプテン就任が決まった喜田の言う「モチベーションが上がる要素」の1つは、やはり準々決勝への挑戦権獲得だろう。マリノスは現行方式のACLで2020年と2022年にグループステージ突破を果たしたものの、一度もラウンド16の壁を突破できていない。
今度こそクラブの歴史に新たな1ページを
三度目の正直なるか。14日にアウェイで行われる1stレグでバンコク・ユナイテッドに勝利できれば、大きなアドバンテージを手にして次週21日のホームゲームを迎えることができる。クラブの歴史に新たな1ページを刻むまたとないチャンスだ。喜田は語る。
「歴史を変えられるタイミングがあるのは、新加入選手もいますけど、昨年もクラブのために一生懸命戦ってくれた選手たちの貢献でもあるので、その気持ちは忘れたくない。ただ、背負わせ過ぎるのもどうかと思うので、自分はいい塩梅で舵を取っていきたいですし、そこ(準々決勝進出)へのモチベーションはみんな非常に高いと思います」
昨年グループステージを突破できたのは、欧州移籍を決断した角田涼太朗(現コルトライク)や西村拓真(現セルヴェットFC)、期限付き移籍期間が満了となりマリノスを離れた一森純(現ガンバ大阪)や杉本健勇(現大宮アルディージャ)らの貢献があってこそ。既存の選手たちは彼らの想いも背負ってタイのピッチに立つ。
一方、バンコク・ユナイテッド戦は新戦力たちのお披露目の場にもなる。この冬に新たにマリノスファミリーの一員となった選手がチームにプラスアルファを加えられれば、マリノスの準々決勝進出は大きく近づくだろう。
新加入GKポープ「昨年のメンバー以上のものを示す」
FC町田ゼルビアから加入したGKポープ・ウィリアムは、川崎フロンターレ時代の2017年にACLでベンチ入りした経験を持つが当時は出番なし。今回のバンコク・ユナイテッド戦に出場すればアジアデビューとなる。
新たな守護神として大きな期待を背負う29歳は「(ACLグループステージ突破は)昨年のメンバーが築いてきたものなので、僕が入ったからには、その人たち以上のもの、気持ちを絶対に示さないといけない」と、マリノスでの挑戦に意欲を燃やしていた。
モチベーション高く、溢れんばかりの情熱を胸に戦ってくれるのはチームにとってもありがたい。ただ、新天地でのデビュー戦で空回りしてしまわないだろうか? そんな心配をしてしまうかもしれないが、ポープに関しては問題なさそうだ。「(バンコク・ユナイテッド戦は)大きな一戦であることは間違いないんですけど、僕自身は1試合ごとに重みを分けているわけではない」という言葉が頼もしい。
「どの一戦も大切ですし、『その中の1試合』という捉え方をするようには心がけています。特別どこかとの試合だからといって気持ちが入るわけではないので、どの試合も120%の準備でしっかり入ることは心がけています」
「僕自身は国際舞台での経験がないので、わからないことだらけだと思うんですけど、この歳になってそこに左右されてはいけないと思うので、しっかり準備したい。食事やコンディションの部分は場所が変わっても自分自身がしっかり管理していけば大丈夫だと思うので。あとはスタジアムの雰囲気などに呑まれないように、まずはいい準備、いい入りが結果につながると思うので、それを大事にしていきたいと思っています」
今年でプロ11年目。J2から着実に実績を積み重ねてマリノスに辿り着いたポープは、地に足がついている。「誰もが立てる舞台ではない」ACLをさらなる飛躍のチャンスと捉え、勝利のために全てを捧げる覚悟でいる。
「アジアの一番のクラブを決める大会なので、そこで結果を出せばその次につながるわけだし、自分自身の成長の幅や価値観を広げるにあたっては大きな舞台だというのは間違いないと思います」
キューウェル監督とともに進むマリノスの新たな船出は、2月14日の21時。クラブの悲願でもあるアジア制覇への航路は、自分たちの力で切り拓かねばならない。喜田やポープと想いを同じにするトリコロールの戦士たちは、勇猛果敢に大海原へと漕ぎ出そうとしている。
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