ナム・テヒが明かした韓国移籍の真相、そしてマリノスへの感謝「一生忘れられない思い出を作ってくれた」【スペシャルインタビュー】
済州島でナム・テヒを直撃!
「え!? 元気ですか?」
2024年9月19日。筆者は済州ユナイテッドの練習場を訪ねた。トップチームの練習見学を終えて隣のグラウンドに移ると、怪我でリハビリ中のナム・テヒがこちらに気づいて目を丸くしながら日本語で挨拶してくれた。
昨年夏から横浜F・マリノスでプレーしていた元韓国代表のナムは、今年7月下旬に済州ユナイテッドへ完全移籍。キャリアで初めて母国・韓国のクラブに所属することとなった。
トリコロールのユニフォームを着て試合に出場した最後の試合は、7月10日に行われた天皇杯3回戦の水戸ホーリーホック戦だった。それからリーグ戦で2試合のベンチ入りはあったものの出番なし。7月20日に国立競技場で開催されたJ1リーグ第24節のFC町田ゼルビア戦のロッカールームでチームメイトたちに移籍の挨拶を済ませ、日本を離れた。
最後に話を聞く機会がなかったから、次に韓国へ渡航するタイミングがあったら必ずナムの取材に行こうと決めていた。すると、ACLEの開幕戦で思ったよりも早くその機会が訪れた。
「今日はたまたまチーム全員参加のディナーがあって少し遅い時間になるかもしれないですけど、それでも構わなければ夕食後にお茶でもしながら話しましょう」
ナムは突然訪問した筆者を快く迎え、じっくりと話を聞く時間を作ってくれた。そして、その日の夜に済州ユナイテッドの本拠地がある西帰浦市内のカフェで再会すると、こちらが質問をする前に「まずは…」と彼から切り出した。
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