小池龍太が日産本社を訪問! ホーム最終戦へマリノスファミリーの共闘呼びかけ「僕の開幕戦がちょうど1ヶ月後」と予告も!?【無料記事】
小池龍太が日産自動車本社を訪問
J1リーグ戦でのホーム最終戦までちょうど1週間となった11月17日、横浜F・マリノスのDF小池龍太がクラブのトップパートナーである日産自動車本社を訪問した。
小池はエールを送ろうと業務時間中にもかかわらず集まった約100人の日産社員の前で、11月24日に日産スタジアムで開催される明治安田生命J1リーグ第33節・アルビレックス新潟戦への来場と応援を呼びかけた。
首位のヴィッセル神戸を勝ち点差2で追いかけるマリノスにとって、新潟戦はホーム最終戦であると同時に絶対に落とせない一戦だ。小池は「僕は離脱中ですが、こうやっていろいろな方々にホーム最終戦に足を運んでもらう、少しでも多くの人に知ってもらうために動くことで少しでもチームの力になりたい」とスピーチし、マリノスファミリーに改めて共闘を求めた。
「僕自身は今季、なかなか選手としてパフォーマンスを発揮して貢献することはできていないですけど、これが少しでも優勝の力になればと思っております。現時点で日産の社員さんで600人の方がすでにチケットを買っていただいたと聞いております。目指せ1000人、1500人と、1人でも多くの皆さんが日産スタジアムに来てくれることを願っています。よろしくお願いします」
「本当にギリギリのところを走っている」が…
スピーチの後は日産の社員を代表して3名のマリノスサポーターから直接エールを受けた他、イベントに参加できない約40名の社員からのメッセージが書かれた色紙も受け取った。5歳の息子とマリノスを応援しているという社員からの言葉を聞いた小池は、改めて感謝を述べるとともに自身の状態にも言及。膝蓋骨骨折により3月末から戦線を離れているが、今季中の復帰にも意欲を示した。
「僕も3歳と5歳の子どもがいて、今季は全く試合に出られていないんですけど、5歳の子どもはもういろいろわかってきているので『パパはいつになったら試合に出るの?』と、自分のプレーをすごく楽しみにしてくれていますし、ゴールが来まるとすごく喜んで、家の中を走り回って、『ヤレバデキル!』と。そんな家の中です(笑)。そういう動画が送られてくると家族もマリノスファミリーの一員だと思いますし、自分も早く復帰しなきゃな、息子に怒られないようにしなきゃなと思っています。
リーグ戦はあと2試合ですけど、ACLもあって、残り1ヶ月。僕自身リハビリを始めて、一度練習に入って、その後なかなか調子が上がらず苦しい時期を過ごしています。ですけど、ここ最近は改めて膝の回復を感じていますし、膝の痛みがなく走れる喜びだったり、少しずつですけどボールを蹴れる喜びだったりを感じています。そんな中で、僕の開幕戦がちょうど1ヶ月後だと、自分の中で思っています。
ACLに出られるかどうか。本当にギリギリのところを走っていますけど、その日が終わるまで諦めないでいようと思います。もちろんこの2試合の中で負けている時間帯があるかもしれないですし、相手が有利な時間帯があるかもしれないですけど、僕も諦めないでやっているということは、今試合に出て戦えるメンバーも必ず最後の笛が鳴るまで諦めないと思うので、彼らを信じて、最後まで応援してください」
小池は12月13日に行われる今季最後の公式戦、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第6節の山東泰山戦に照準を合わせているようだ。まだその試合で復帰できる確証はないが、復活に向けた歩みは確実に進んでいる。
改めて感じたファン・サポーターの偉大さ
また、背番号13のユニフォームに袖を通すのが「今年4回目」という小池は、イベント後に報道陣の取材に応じて「今日はいい日だったなと思います」と笑顔を見せた。
昨季はシーズン終盤に当時長期離脱中だった宮市亮が、横浜市内の各所を回って共闘を呼びかけ、リーグ優勝に向けた機運づくりに一役買った。「もちろん亮くんのパワーは本当に力強かったし、彼が優勝に導いてくれたつもりでいた」と語った小池も、日産自動車本社でのイベント参加を快諾した。
「僕自身が何をできるかと言ったら、やっぱりこうやって総力を大きくすることしか今はできない。こういう機会をもらえたので、僕自身も協力したいなと思いました。ピッチで表現することはもちろんですけど、ピッチ外で何を表現できるかというところはプラスアルファでマリノスの力になると思うので、今日はいい日だったなと思います」
久しぶりにファン・サポーターの前に立って直接コミュニケーションを取り、応援がもたらすエネルギーの大きさも実感したようだ。今季なかなか見られなかった充実した表情で、次のように語った。
「僕自身もファン・サポーターの皆さんと対峙することによってパワーをもらいます。今までプレーするところで目の前に出ていましたけど、今日、熱い想いを聞くと、自分自身サッカーをしていなくてもサッカーができるような気がしますし、自分が離脱して改めてファン・サポーターの心強さを実感しました。
ピッチで90分間戦い続けていると、その存在が当たり前になっていて、僕自身は試合に出ていることが当たり前だったので、ファン・サポーターのありがたさって感じているようでも少し薄れていたなと思って。
チームが今はキツい時間帯だな…という時にふとスタンドを見ると、彼らは90分間ずっと飛び跳ねているんですよ。それって当たり前じゃないですし、無償の愛とか、そういった気持ちは、僕が今シーズン気づけて良かった部分。こうやってその恩返しを少しでもできたので、すごく嬉しいですね」
今季中の復帰にも言及したトリコロールの背番号13は、囲み取材の中で自身の負傷やリハビリの現状、今後の見通しについても明かしてくれた。その内容は別の記事で詳報する。