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市場を創っていく!株式会社 千年市場 代表取締役社長 "熊井 啓人"さん

千年続く様な末ながーーーい関係づくりをしながら、新しい市場を創っている熊井啓人さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地: 福岡県北九州市
活動地域:福岡・東京・大阪 ほか
経歴:1976年 北九州市出身。大学卒業後、広告代理店を経て2000年に千年市場入社。学生情報誌「Campus九州」の営業を経て、主に教育、生協、葬祭業、人材派遣といった各種クライアントのブランディングや販促プロモーション、コミュニケーションツール等の企画・営業・ディレクション業務に携わる。2013年4月に取締役就任、2019年4月より代表取締役社長に就任。
現在の職業および活動:総合広告代理店 代表取締役社長・ディレクター
座右の銘:やらなきゃならないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ。

「おかわりし合える関係」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

熊井啓人さん(以下、熊井 敬称略):いっぱいあります(笑)。その中でも、千年市場の名の通り「市場」を創っていきたいと思っています。市場とは、人と人、情報と情報、ワクワクが出会うところです。何かやりたいという人がいたら、それを形にしていったり、やりたいという人と届けたい人を繋いでいくことをしています。今はチラシや広告がメインですが、ゆくゆくはセミナーやイベントなども手掛けて、そのやりたいことを叶えられる市場を創っていきます。その時に単発で終わるのではなく、千年続く様な末ながーーーい関係づくりをしていきたいと思っています。

あとは、地域の人と関わる仕事がしたいと思っています。
例えば、子育て中のお母さんが、早くからお金の教育を子供にさせたいと思っているとしたら、それを金融機関×千年市場×地域で開催し市場を創る。そういったことをしていくことで、今いる既存のお客さんの満足にも繋がっていくと思うんです。広告会社というのは請負いの会社が殆どです。でも千年市場では「こういうことやったら企業にも地域にとってもいいですよね!」と、どんどん新しい企画を立てたり、人と人、企業と企業を繋げる様な提案をしていきたいと思っています。

記者:千年市場の名の通り、末ながーーーい市場を創ろうとする思いが溢れていて、聞きながらとてもワクワクしました。

Q.「市場を創る」をしていくために、どんな目標や計画を立てていますか?

熊井:既存の3つの「学校関係事業」「住宅関係事業」「子育て応援事業」をベースに、新たな商品の企画やライツービジネスなどなど、「千年市場はおもしろいこと始めたね」という認知が広がるようにしたいです。既存事業で繋がりがある分野では知られているけれど、他の分野ではまだまだ認知されていません。おもしろいところにはおもしろい仕事が入ってくるので、千年市場はおもしろいことやってるということを知ってもらい、「何か仕掛けたい!」という時には「千年市場にお願いしよう」となれる様にしたいです。

また、チーム作りにも力を入れています。今までは、ぼくは住宅のこと、この人は学校のことなど、個人商店になっていました。個人商店もいいのですが、商店街みたいに個人としての魅力も発揮しながら、チームでもより魅力を発揮できる様にしていきます。徐々にそのチーム作りが力を発揮し始め、福岡県警の警察官募集のポスターと飲酒運転撲滅のキャンペーンポスターは千年市場がコンペで勝ち取りました。今回はチームで活発なアイデアを出し合って、それを形にすることができたのが大きかったと思います。

記者:既存の概念に囚われずに、新しいことにチームでどんどんチャレンジいる勢いと熊井さんの思いを感じました。

Q.「市場を創る」をしていくために、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

熊井:ぼくは2代目の社長なのですが、憧れていた創業者の理念は「そこに伝えたいがある限り、市場を創る」です。それはずっとやってきたことで、2013年に社長になった時に、「Pay It Forward. ~ 人から人へ幸せを渡す ~ 」を新たに付け加えました。常に人に喜んで貰うこと、恩送りで先手のお役立てを大事にしています。
例えば、10万の予算で10万の物を作ったら当たり前の関係です。「こういうことがしたいんだよね、だから10万でこれやってくれ」と言ってきてくれた時に、「これをやりたいなら、チラシではなくてこの媒体の方がよくないですか?この媒体で10万でやりませんか?と付加価値を付けて逆提案できるくらい、相手が思っている以上に相手のことを真剣に考える。「考えに考えたつもりでもあと三十分考える」を社内でも徹底し、もう一度頼んでみたいと思って貰えるような「おかわり」し合える関係創りを大事にしています。

記者:この素敵な基本理念のお話を聞いた時に、色んな方と「おかわり」し合える関係が築けている理由がわかりました。


Q.そもそも、「市場を創る」と考える様になったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

熊井:大学を卒業し、デザインやコピーライターなど創る仕事をしたいと思って広告代理店に入りました。しかし、中々やりたい仕事が出来ずにモヤモヤしていた時に、会社が1年で倒産してしまったんです。次は創る仕事がしたいと思い転職を考えていた時に、「Campus九州」 という情報誌を千年市場がやっていて、その広告の企画、編集、営業の募集をしていたんです。見た瞬間におもしろそう、やりたいと思い応募し、採用して貰えました。創業者が「おもしろいことがあったらやってみようぜ」という考えを持った方だったので、仕事をしていくうちにチラシを作れる様になったり、パンフレットを作れる様になったり、色々やりたいことやらせて貰い、楽しく仕事をすることができました。特にお客さんと盛り上がりながら、お客さんのやりたい事がどんどん具現化していくのが楽しかったです。
段々とチームを任される様になり、役員になり、2013年の時に社長に就任しました。しかし、ちょうどその頃から紙の制作物が衰退期に入りました。何とかしないといけないと思い考えに考えて、手段ではなく目的が大事だと気付きました。例えば、ぼくやお客さんは紙のパンフレットが好きだったとしても、お客さんがその仕事を依頼してくるもともとの目的は、「もっと多くの学生に入学して欲しい」とか、「鯛茶漬けをもっと買って欲しい」という、手段とは別の所にあります。その本来の目的に立ち戻りそれを達成するために、今までやってきた紙媒体に囚われず本当にお客さんにとってよい提案を考え抜き、お客さんととことん話し合っていくことが、お客さんとの末ながーーーい関係作りに繋がるんだとわかりました。

記者:
色々な出会いや決断があり、市場を創ろうと思うようになったお話に、熊井さんの感謝の気持ちや情熱を感じました。

Q.「創る仕事がしたい」と思う様になった背景には、何があったのですか?

熊井:実家は商売をやっていて、昔から「自分のことは自分でしろ!」と言われて育ってきました。職人の父は、確かな仕事をしていてすごくかっこ良かったのを覚えています。当時、冒険野郎マクガイバーという番組が好きで、ピンチが来ても「考えろ考えろマクガイバー」を合言葉に、考えて、考えて、自分が持っている物でなんとかする姿が憧れて、小さい頃から考えることが好きになりました。

また、みんなで遊んだり、取り組んだりするのが大好きで、サッカーなどのスポーツもゲーム性よりもみんなでわちゃわちゃプレイするのが楽しかったです。特に印象的なのは、高校の体育祭の時に取り組んだでっかい応援パネル作りです。4ブロックあり、選ばれるにはどうしたらいいか、自分が絵を考えて、みんなでアイデアを出して、みんなで作り上げていき、その作品が見事優勝することが出来ました。
今振り返ってみれば、あの時のみんなで作り上げていく楽しさ、喜びが今の仕事をする様になったきっかけかもしれません。

記者:熊井さんがなぜここまで相手のことを考えることができるのか、チーム作りや仲間を大切にされる様になった背景が理解できました。

Q.読者の方に向けて一言お願いします。

熊井:これからおもしろいことをやっていきたいという人がいたら、末ながーーーい「おかわり」し合える関係作りがしたいので、まずはお話しましょう。

記者:終始「おかわり」し合える関係作りや市場を創ることへの熱い思いを感じることができ、どんどん千年市場が広がって欲しいと思いました。貴重なお話ありがとうございました。

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熊井さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

HP:


【編集後記】
インタビューの記者を担当した不知、岩渕、新原です。
柔らかい雰囲気の中に、熱い情熱や思いを感じました。私も「おかわり」し合える関係を築きたいと思いましたし、多くの方に熊井さんのことを知って頂きたいと思いました。
ますますのご活躍を楽しみにしております。

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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。


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