夏の終わり
先週末まで約一ヶ月、新潟県妙高市で過ごした。単身生活(3年間東京、今年からは大阪)も四年目。妻と娘2人は実家があるこの妙高市に生活のベースを置き、僕が新幹線や特急を乗り継いで行き来してきた。今年から大学の専任教員になったこともあり、夏休みのタイミングで新潟にがっつり居られるかも? そう思って、イベント出演やワークショップなど現場仕事をがっと7月に詰め込みとんでもない移動の日々となったけど、その分、8月はずっと家族と一緒に過ごすことができた。
改めて妙高市の環境はとても良いと実感。四方を山が取り囲み空気がいい。むっちゃ静か。実家の近くに借りてるアパートからはとある企業が管理する空き地が広がり、草原が広がる。その抜け感半端ない。たまたまだけど、長女M子の通う小学校も次女N美の通う保育園も、田舎にしては徒歩圏内にあって、N美の送り迎えを電動自転車でする日々。毎日の送り迎えは東京の小金井市に住んでいた以来で久しぶりだった。新潟にはいつも週末に帰るから送り迎えをすることがなかったのだ。まずこの辺りには電動自転車に乗っている人なんてほとんどいない。みーんな、車移動が大前提だから。なので、自転車で送り迎えしている時点で目立つ。そして、今年から保育園が合併したこともあって新任の先生がほとんどだから、僕が保育園的にレアなのもあって「誰のお父さん?」みたいな感じだったが、ようやく二週間くらいたって完全に認知され、最後の4週目は合併前の保育園のときM子もお世話になっていた先生とじっくり話ができて、また新しい園長先生ともお話ができた。
当たり前の話だけど、姉妹といっても、M子とN美はかなりタイプが違う。M子は小3ということもあってだいぶ落ち着いてきて、もともとどちらかといえば気にしいというか、慎重なところもあり、周りとの関係性を重んじる性格なゆえに、いつもクラスや児童クラブの人間関係のより良き姿を探ってはその相談が寝かせつけ中の22時以降に展開されるので寝不足の日が続く。とにかく、目の前で起きていることをじっくり分析し言葉にしてみようとするタイプだ。
一方のN美は、一言で言うと怖いもん知らずの突進系でまったくじっとしていられないタイプ。いま4歳で年中さんなのだが、半年くらい前にM子とN美と3人でプリキュアの映画をおとなり上越市まで観に行った際に、N美の落ち着きのなさっぷりが周りとの関係で際立った。映画が始まる前によく注意事項のアナウンスあるじゃないですか。上映中は「喋らない」「立ち歩かない」「前の人の席を蹴らない」とかああいうの。それらをパーフェクトにやらかすんですね笑。M子が同じくらい年齢のとき何度か映画観に行ったけど全然そんなことなく集中できていたから大丈夫!とかタカをくくっていたらまぁ見事に予想は外れた。妻が保育園で先生と面談しても「確かにN美ちゃんはじっとしているの苦手なようですね」と。なんかわりと「ぐにゃぐにゃしてる」と笑。
家でも必ず毎日お茶をこぼし、体のあちこちぶつけ傷もちょこちょこ。でも本人は動じない。ただただ言えるのはそんなことお構いなしに、ご本人はものすごく毎日が楽しそうで幸せそう!ということ。うんうん。まぁ、「自分の子供だなぁ」とも思う。多動で落ち着きがなく事故多し。小学生から大学生までに公園で滑りこけ、原付で転倒し、車と衝突し、環境調査のアルバイト中で川で滑り、骨4回折ってきた立場として、ひとつのことだけをやることがそもそも苦手で漂っているのが大好きな人間として、なんとなくわかる気がする。。。とにかく楽しく見守っていきたい。
来年夏から新潟(家族)×どこか(私)という生活を終え、関西で合流計画を検討中。M子は半年前までは「早く引越ししたい!」と。しかし近頃はすっかり「引越ししたくない!」と。いろいろ変化は早い。瞬間瞬間を楽しんで、苦しんで、楽しまなければ。