仕事選び

私は無職の24歳。もらっていた内定を辞退し、今就職活動をしている。
このコロナ禍において無職になる、しかも既卒となるとかなりリスクが大きい。そんな中でこの決断をするにはさして時間を必要とはしなかった。

大学五年の春、就職浪人という形で就職活動をしていた私は裁量があり、下から築き上げていけるような会社を探していた。そのため大企業はほとんど受けなかった。そして、あるITベンチャーから内定をいただいた。そこは若手から活躍していける、これから伸びていく業界のリーディングカンパニーだ。この会社はいずれ大きな会社になる、そんな思いに胸を膨らませながら内定者研修に参加した。
　研修初日からトップギアで研修をこなして行く毎日、だんだん違和感を感じ始めた。

手応えがない。まるで泥沼を進んでいくような、進めば進むほど沈んでいくような、そんな感覚に体の芯から冷や汗をかいた。

今私は就職活動をしようとしている。
以前のブラック企業での研修中にいろいろ考えていた。
この企業を選んだ理由、やめたい理由、将来やりたいこと、自分の性格など
そして辿り着いた解が

・刺激的な仲間
・誇りを持てる仕事

この二つが自分には必要条件だと。
どんなにビジネスモデルが優れていようとも、そこに誇りを持てなければ続かない。どんなに大企業であろうとも、互いを高め合える仲間に巡り会わなければ仕事に張り合いがない。

ITだAIだと叫ばれるこれからの時代においても、主体は人間であるだろう。
そうしたこれからの時代において、より人の感情というものはビジネスを左右していくだろう。
　だからこそ、社員が誇りを持てる、そしてその社員たちに魅力のある会社こそが今後も成長し発展し、これからの世の中を支えて行く会社になるだろう。

そんな会社で私は社会を楽しませられるエンターテイナーになりたい。