ようこそ輝く時間へ
夏休みですね
♪夜風が涼しくなる頃は
悲しい子供に戻るから
連れて行って遊園地♪
ユーミンが書いた黄昏の後楽園遊園地
あの頃は熱帯夜と言う言葉も無かっただろうけど、昨今は日が暮れても涼しくはなくて歌詞のように夜風を涼しく感じることも少ないですね。
夏の夕暮れになるとユーミンのアルバム「Pearl Pierce」の冒頭を飾るこの曲「ようこそ輝く時間へ」を思い出します。
ブラスとストリングスのイントロから始まり切ない想いをのせた詩へと続く
♪夜空に浮かんだスタジアム
カプセルに乗って覗いたら
歓声が湧き上がる♪
後楽園球場も随分前にドームに変わり
あの観覧車から球場は見れなくなったけれど。
1983年の作品。40年前に作られたとは思えない曲の完成度は今聴いても新鮮
ユーミンさん、正隆さん、お二人は本当に天才ですね。
♪大人になったら宿題は
無くなるものだと思ってた
行かないで夏休み♪
大人になってからの宿題
子供の頃より比べ物にならないくらい多くて
その解答も見つからなかったり、ずっと答えを探し続けたり。
そしてたぶん正解は永遠に見つからない
この曲を初めて聴いた若い頃はそんなこと考えもしなかった
昔はものを思わざりけり
noteを書きながら夜更けにお酒を飲みつつ音楽を聴いてると
忘れていたはずの想い出がよみがえってきます
良い思い出も、そうじゃないことも。
そんな事覚えていたんだ、と改めて驚いたり
忘れ去られていた引き出しのずっと奥に仕舞われていた想い、果たされなかった約束たち。
そんな想いに囲まれると理由もなく泣きたくなるけれど泣くには歳を取りすぎてて。
今から逃げ出してそんな思い出たちの中に浸っていたい気持もあるけれど、あるアルバムにユーミンが自筆で書きとめたライナーノーツの一節をあえて記しますね
「歌を聞きながら昔を懐かしく思い出すこともあるでしょう。
でも思い出は未来に目を瞑るためのものではないのですよ。明日を生きるためにあるのです。
明日へ一歩踏み出すために
思い出から力をもらうのです。」
さすが分かっていらっしゃる
夏の午後の静かで平和な穏やかな時間に改めてゆっくり聴いてみたいな