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アタラシイワタシ

ボクは砂糖水

ボクを嫌いという人は誰もいない

甘いからたまにくどいと言われるときもあるけど

みんなと仲良くすることがボクの幸せだ

ある日、転校生が来た

みんなは初めてがキライ

みんなは新しいものがキライ

今まで楽しくやってきたのに

この楽しい関係を壊さないでほしい

そう思っているみんなは、誰も彼に近づこうとしない

ボクは砂糖水

誰にも嫌われたくないボクは彼とも仲良くしようとした

彼は刺激的だった

彼と話したその日から僕の人生は大きく変わった

彼とボクが一緒にいることを最初はみんな静かにみていた

でも次第に私も新しいものとみなされた

それから彼と同じでみんなは私にも近づかなくなった

あまりの衝撃に息ができないほどだった

でも彼を1人にすることなど、ボクにはできなかった。

彼と一緒にいて、僕の考えはどんどん壊れていった

こわれていく自分をみて、みんなとの距離は更にはなれていく

でもボクは気づいてしまったんだ

今までのボクこそ、本当の自分を偽っていたんだってこと

彼といると様々な発想が出てくる

楽しい

頭の中に無数に出る気泡という名のアイディア

彼の名は二酸化炭素

ボクは彼と混ざり合い、刺激的なサイダーになったのだ。

みんなとは話さなくなった

でもその世界だけじゃないことに気づいた

新しいみんなが、刺激を求めてボクのもとにやってくる。

なにより、今のボクをボク自身が好きでならない。


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