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リモートワークがはかどるサウンド デザイン
自粛期間中のリモートワーク、みなそれぞれ工夫していると思いますが、それらを発表するオンラインLT*会が、この4月にありました。
(*・・・LT, Lightning Talk。だいたい5分くらいの短い発表)
『リモートワークハックLT - vol.1』(2020/04/22)
今回はこのイベントで発表した内容をご紹介します。Sonosでなければできなかったやり方だし、Sonosの使い方の参考になると思うので。
リモートワーク中にかける音楽
2020年3月下旬あたりから日本でも新型コロナ ウィルスの影響でリモートワーク(在宅勤務)が増えました。それまでもたまに家で仕事をすることがあっても、二日以上続くことは滅多になかったので、どう快適に過ごしながら仕事をするかいつも考えてました。恐らく、多くの方も同様だったと思います。
快適に過ごす環境を作るには「音楽(BGM)」も効果的な手段の一つだと、やはり多くの方は思うかも知れません。でも・・・・・・
実はBGMって・・・・・・
そうなんです。実はBGMって「集中」という観点からは快適な環境を作るのに役立てないんです。
仕事をしながら音楽を聴いている
これは、つまり「仕事をする」というのと「音楽を聴く」という2つの作業を同時にこなす『マルチタスク』なんです。
だいたいBGMには好きな音楽をかけた場合、「ああ、やっぱりここのフレーズ、すてきだな」とか「このギターソロ、すげー」とか、メロディーだけでなく「この歌詞、分かる、分かる〜」とか、いちいち曲に心を奪われる瞬間がありませんか?
「心を奪われる=脳でのタスクが切り替わる」という瞬間です。いちいち心を奪われるのは、いちいちタスクを切り替えているということです。一日に何回も。
東京経済ONLINEの “「マルチタスク」での仕事が極めて非効率な理由” によると、
タスクを切り替えるときには、それぞれの仕事に必要な情報をいちいち記憶から呼び出し直さないといけないため、集中力のロスが生じてしまうからです。<中略>わずかなことなのであまり意識しないかもしれませんが、1日に何度もタスクを切り替えれば、そのロスはかなりの量になります。
オススメは・・・・・・
ではどうすればいいのか? 上記の記事でも「静寂よりも適度な雑音」をすすめています。同じ箇所で「おなじみの1曲もしくは数曲をリピートして」とありますが、もっといい方法があります。
現状、家に閉じこもっていますが、理想を言えばワーケーション(WORk + vaCATION)的にリゾート地とか別荘地で仕事ができたら最高です。どちらでも構いませんが、共通項は「自然に囲まれている」ということです。
となると、「自然に囲まれている」ような感じを出す「適度な雑音」がいいのです!
そうすれば、家に居ながらリゾート地や別荘地の気分になります(視覚情報は要りません。どうせPCのディスプレイを注視しているのですから)。
自然の音で包まれるメリット
この図のとおりです。細かくは説明は要りませんよね。
なぜにサウンド「デザイン」なのか
BGMと言わずに、なぜサウンド「デザイン」なのか。この図は私の部屋のSonos機器配置図です(現在はレイアウト変更しました)。BeamとリアにあるOnex2(①と②)でサラウンド構成ができていますが、③の場所にOneを追加しています(サラウンド構成のルームに別のOneのルームをグルーピング)。
これは、私のリスニングポイントが、①と②で構成されるサラウンド空間の外にあるため右側からの音が弱いと感じたからです。
注目してもらいたいのが、④のMoveの存在です。なぜここに置いたかは、「なにをかけるか」を扱った際に説明します。
なにをかけるか
先ほど「自然の音がいい」とオススメしましたが、具体的に私が実践している方法を紹介しましょう。
"Calm Radio" というサービスを使っています。彼らのwebページから説明を引用しましょう。
Calm Radioには500以上のチャンネルがあり、その多くは、睡眠、リラクゼーション、落ち着き、瞑想、ヨガなどのリラックスした音楽など、純粋に健康とウェルネスに焦点を当てています。
いわゆるサブスクリプション サービスですが、私は気に入って5年分の契約をしてしまいました。
ここで使うのは、一番下の真ん中にある「自然の音」です。
この音で部屋全体の雰囲気を作ります。たとえば、"Peaceful Forest" をかけると風の音や鳥の声で森の中の別荘に居る雰囲気ができますね。
ここで登場するのが④のMoveです。
Moveでピアノの曲、サティみたいなスローテンポのものをかけます。ちなみにサティどんぴしゃだとメロディに馴染みがありすぎて意識がとらわれるのでダメです。ボリュームは小さく、森の奥からかすかに聞こえる感じです。
全体に背景となる音を敷き詰め、かすかなアクセントとしてソロ ピアノの音を配置するのです。まさにサウンドをデザインする感覚ではないですか?
別の例を挙げると、"BEACH WAVES" で背景を設定し(別荘はビーチにある設定)、"BlueLagoon" でアクセントを付ける(近くに入り江があり、水の音も近くで聞こえ、鳥の声もプラスされる)ことも考えられますね。夕暮れ時に仕事をやめて、このアクセントをアロハ ミュージックのギターに変えると、とてもリラックスして、とてもとてもビール(銘柄は "Big Wave" !)が美味しゅうございます! リモートワークがはかどるには、オフの時間にはしっかりオフにならないとです!
Sonosだからできるサウンド デザイン
このサウンド デザイン、実はSonosだから簡単にできるのです。
というのも、ステレオペアもしくはサラウンド構成の4台をひとつの構成(ルーム)に設定し、別の構成とグルーピングできる。また、別々の構成に別の音(楽)を1台のコントローラー(PCやスマホ)から再生できる。
これがBluetoothのスピーカーだったらこうはいきません。音楽を再生する機器がスピーカーごとに必要になるし、同期も出来ないし・・・・・・。
みなさんも やってみましょう
先ほどの私の例は、もしかしたら少し台数が多いかも知れません。TVがない部屋なら、このくらいでも「包まれる感」は出せます。アクセントは作れませんが、Moveを後から加えればいいでしょう(どこの部屋にも、アウトドアにも持って行けます!)。
ん? 4台でも多いですか?? それでは・・・・・・
これではどうでしょう? 3台以上オススメというのは前回のブログ記事でもご紹介しました。
まとめ
さて、今回は番外編的に「リモートワークがはかどるサウンドデザイン」をご紹介しました。まとめると、
- BGMでなくて自然音に包まれるのがいい
- オンオフ切り替えに音楽をかけるといい(ビールも美味い!)
- 4つ(せめて3つ)のスピーカーで包まれるといい感じ
でした。みなさんのお役に立てれば嬉しいです!
補足
言い訳みたいですが、これも一応書いておきます。いろいろと自分に合ったやり方を見つけられるよう試行錯誤してみてください。
─ ─ ─ ─ ─
次回について
3台とか4台以上とかで楽しもう!という話が続きました。全部いっぺんに購入できる場合にはそれを全力でオススメしますが、まずは2台(これ、絶対に譲れません![笑])からスタートしたときにでもTVと合わせて楽しめる例を次はご紹介しますね。
まだまだ巣ごもり生活でNetflixやAmazon Prime Videを観ることも長くなるだろうし、の急遽企画差し替え!です。
→「Sonos OneでTVのサウンドをパワーアップして楽しもう!」
付録:スライド全体
スライド全体を見たい場合にはコチラ↓をどうぞ。
【追記:その他の「リモートワークがはかどる」シリーズ】
ちなみに、上記の「リモートワークがはかどるXX」シリーズはほかに2回発表していて、それらの資料はこちら↓です。ご参考までに。