シャニマス1stを見て(最後の挨拶)
アイマス15周年生放送でシャニマス1stライブを見て、アルストロメリアに頭をお花畑にさせられたので、この記事を書きます。
シャニマス1stライブが行われた2019年3月の時点で私はシャニマスはやっていたものの、それほどハマってはおらずライブビューイングにすら行きませんでした。その後、参加した人の楽しそうな感想がTLに流れてきて、行かなかったことを後悔した私は、サマーパーティに参加することになります。
先日行われたほぼ15時間放送で初めてシャニマス1stを拝見したのですが、1stライブと思えないほどの演者さんのクオリティの高さで驚きました。そして、最後の挨拶、特に芝崎典子さんの挨拶に心を揺さぶられたのでこの記事を書いています。以下、芝崎典子さんの挨拶を引用します。間違っていても悪しからず。
「桑山千雪役の芝崎典子です。本日はありがとうございました。
あの…私はもともと、あまり大きな夢は持たない人間でした。目の前のことを一生懸命やれば、その時出会ったものが、出会うべくして出会ったものだという考え方で生きてきました。
でも、シャイニーカラーズのオーディションの前の日に…私は、ステージに立って、歌う夢を見ました。まだ…一緒に歩めるかも分からない千雪さんと、ステージに立っている夢でした。私はそれを見たときに、ちょっと、恥ずかしい、とさえも思ってしまったんです。
あまりに身の丈に合わない大きな夢をいきなり持ってしまった、と。でも、今、私はここに立っています。
シャイニーカラーズは…たくさんのアイドルの夢だけじゃなく、私にも夢を見ていいんだよと教えてくれました。これからも、いろんな景色を千雪さんと、そして283プロダクションのみんなとみていきたいと思いますので、プロデューサーさん、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。」
この挨拶、私はおこがましいながらすごく共感するところがあって、泣きそうになったのですが、皆さんはどうでしょうか。おそらく、25歳以上の方であれば、何か思うところがあったりするのではないでしょうか。以下では、挨拶に沿って私の考えをまとめていきます。
「私はもともと、あまり大きな夢は持たない人間でした。」
まず、このセリフから始まります。大人になるにつれて、夢を持てなくなったり、夢を人前で語ることがなくなる人の方が大多数なのではないかと思います。自分のできることの限界が分かってきたり、年齢的にもう到達できないことが確定していたりと理由は様々あると思いますが、理解できるものだと思います。
そして、声優、俳優という、オーディションで仕事の有無が分かれていく優勝劣敗の厳しい世界において、自分を必要以上に追い込まずに済むにはどういう心構えでいるものか想像に難くないです。
それは、あまり期待しないことではないでしょうか。目の前のオーディションに対して手を抜くことはないけれど、その合否で一喜一憂せず、縁があって頂けた仕事に感謝して向き合っていく。そんな風に過ごしていく。
この考えって、私を含めた多くの社会人がそうだと思います。1つの案件で大きく心を乱されていては長い社会人生活身が持たないからです。
「シャイニーカラーズのオーディションの前の日に…私は、ステージに立って、歌う夢を見ました。」
そういう、誰しも傷つかないように心の予防線を張りながら生きている大人の一員である芝崎さんが、千雪さん役をどうしてもやりたかったんだなということが分かります。これだけ思えるってすごいことだと思います。
例えば、私がいまからイラストレーターを目指すぞ!というものとは質が違います。その夢に挑戦しても不合格にはならないからです。キャラクターの役を演じるには、オーディションに合格しなくてはならず、自分自身を試されるというのはとても怖いことだと思います。それが二十歳という年齢だと、次の仕事に!と切り替えることができるかもしれません。
しかし、何度もオーディションで試され続けていくうちに、次第に他人に否定されるのが怖くなり臆病な人間に成っていくものではないでしょうか。少なくとも私はそうです。そのだんだん臆病になる大人が、絶対に合格したいと思えるほど強い気持ちを持つこと自体が素敵なことだなと思います。
「シャイニーカラーズは…たくさんのアイドルの夢だけじゃなく、私にも夢を見ていいんだよと教えてくれました」
言葉にしたらだたそれだけなんですけど、アイマスというものがキャラクターやファンだけじゃなくて、演者さんにも夢を魅せているということに気づかされました。
シンデレラガールズでは新しいボイス実装に伴って、新しい演者さんが毎年参加してくださっています。よく、憧れのアイドルマスターに加われて嬉しい。のようなコメントをしてくださりますが、自分はそれを聞いて、そういうものなんだな程度の受け止め方しかできていませんでした。
それが、自分の立ち位置とか限界とか分かってくる、若手とは呼ばれなくなる年代の人が、願うほどの夢がアイマスにはあるのかと思うと、すごくいいコンテンツなんだとなしみじみ思いました。
あとがき
試されるのって怖いんですよね。樋口円香さんもいっています。
共通コミュ、心臓を握るより
そして、プロデューサーの選択肢に入るんですけど、
私はこの選択肢を見て、真っ先に「高望みしよう」を選んだ人間なのですが、人に言うのなんて簡単ですよね。
私は趣味で囲碁をやっていたのですが、最近は怖くてなかなかやっていません。囲碁というゲームは完全に運要素がなく、言い訳できません。自分の頭脳だけが勝敗を左右するので、逃げ道がなく、負けるのが怖くなってきている自分がいます。四半世紀生きてきた結果、恥ずかしいくらいにプライドが高いどうしようもない人になってしまいました。
麻雀とかスプラトゥーンは運要素とか周りに言い訳を求められるので気持ちが楽でいいですよね。スマブラは敗因は自分の技量だけなので苦しいです。
囲碁とか、運動部での大会とか、大学受験とか、学生時代は試されることばかりで、それに対して躊躇いがなかった時期の強さが羨ましいと思います。
それでは、今回はこれくらいで。
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