４６４９‐２場
２場
段ボールの絵「誕生日」と「YOSHIKI」だけ明かりを残し、暗転。
曲、流し切り・「絵」の明かりも徐々に暗転
曲が終わり、明転
オープニングを同じ場所で、ゴソゴソと何やら整理している真央。
オープニングと同じマッサージチェアでプシューとやっている、芳樹
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
芳樹 ああ・・・（気持ちよさそう）
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
芳樹 あったのかなぁ
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
芳樹 ねぇねぇ、あったのかなぁ？
真央 え
芳樹 あいつ
真央 ・・・
芳樹 ねぇ
真央 ああ・・・日報・・・
芳樹 そうそう
真央 ここにあります
芳樹 え？
真央 ここにありました
芳樹 今？
真央 さっきから
芳樹 えー知ってたの？
真央 はい
芳樹 教えてあげたらよかったのに～
真央 ・・・聞かれなかったから
芳樹 ハハハそりゃそうだ～
真央 ・・・なんでいるんですか
芳樹 ん～？
真央 ・・・気持ちいいですか
芳樹 これ？気持ちいいよ～
真央 ・・・なんでいるんですか
芳樹 ああ～気持ちいいなぁ～・・・
真央 ・・・・・・・・・・・・
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
それぞれの時間。マッサージ機の音だけが響いている
階段をあがってきて、上手柱にもたれて様子をみている、柏
しばらく後、柏に気づき、真央
真央 お疲れ様です
柏 おお
真央 ・・・え？
柏 （怒っている、芳樹に）てめー何やってんだよ
プシュー・・・コー・・・
柏 おい！てめーだよ
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
柏 聞いてんのかよ
マッサージ機の電源を抜く柏
芳樹 あれ～？
柏 すっとぼけてんじゃねぇよ、聞こえてんだろ！
芳樹 終わっちゃったのかな？あれ？
柏 てめぇ何やってんだよ
真央 あの・・・ちょっと・・・
柏 うるせぇ、関係ないやつは出てくんな
芳樹 うるさいの自分でしょ～？もう、せっかく気持ちよかったのに～
柏 てめぇ今日何するからやすみっつった？あ？俺なんで代わってやった？
芳樹 え、なに！怒ってるの？
柏 怒ってんだよ、てめぇ何でここに来てんだよ
芳樹 （真央に）ねねね、この人怒ってるよ～怖い～・笑
柏 ふざけんなよ、お前今日はババァのびょ・・・
芳樹 （遮り）やだ～怖い～顔がこんなになっちゃってますよ～プンプン～・笑
柏 ・・・二度と・・・
芳樹 はい～？
柏 二度とお前の頼みなんか聞いてなんねぇからな、（ソファにどかりと座り）
階段より戻ってくる雄太
雄太 お疲れっす！日報知らないっすか！
真央 （ぼそり）まだ探してたんだ
ソファ、柏の横に座り込み
雄太 やべーっすよ、俺日報なくしました
柏 知らねぇよ
雄太 日報なくしましたって日報に書こうと思ったら日報書けねぇから書けねーってウケる！
ウケません？ウケるでしょ
柏 （棒で）ハハハハハハハハハ、はいウケた
雄太 なんすかマジすげー面白くないっすかソレ、なんすか！マジそれ
柏 面白いね、はいはい、ウケました
雄太 え、なんすか、何？これ何？え、俺なんかキレられてんすけど、マジ受ける（真央に）ねねね、ウケるよね、俺なんもしてねー、ハハハ
芳樹 マジウケるよね～・ハハハハ
柏 おめーは笑ってんじゃねーよ
芳樹 ああー！コレ電源抜けてんじゃん～！もう～だから切れちゃったんだ～なんだ～（真央に）抜けてた・おもしろいね♪
真央 ・・・日報、ここにありますから
雄太 え！マジで！どこ！
上手階段から出る、真央
雄太 あんじゃん！なんでこんなとこにあんだろ、えー俺こんなとこ置いたかな、え、あれ～？っていねーし！あいつ暗いっすよね
芳樹 若いもん～
雄太 何それ！若いと暗いってこと？
言いながら電源を入れて、再びマッサージチェアに座る芳樹
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
スマホをいじっていた柏
柏 うるせぇんだよ！
雄太 うるせぇってなんすか
柏 おめーもうるせぇんだよ！
怒鳴り、階段より出る、柏
プシュー・・・コー・・・プシュー・・・コー・・・
雄太 なんだあれ！なんであんな怒ってんの？
芳樹 あ～・・・気持ちいい～
雄太 ねねね、なんであの人いっつもあんな怒ってんだろ
芳樹 趣味じゃない？
雄太 趣味で怒ってんの！？いる？そんなヤツいる？
芳樹 あ～・・・
雄太 ほんと好きだねソレ、独り占めじゃん
芳樹 ハハハ～今日さ～、誕生日なんだよね～
雄太 え、マジで？肉食う？
芳樹 おごってくれるの？
雄太 割り勘でしょ
芳樹 え～ケチだな～
雄太 なんで男におごんなきゃなんないんだよ
芳樹 俺も今日女におごってやろうと思ったんだけどさー
雄太 （ワクワク）え、ふられたの？誕生日に？何やっちゃった？
芳樹 なんだろ～・・・ん～、ちょっと遅刻したかな？
雄太 それはダメだわ、女は遅刻一番ダメだわ
芳樹 え、そうなの？
雄太 そうでしょ～、あ、ちょっと待てよ、一番は違うか、浮気か
芳樹 あ～浮気もちょっとしたかもな～
雄太 マジか、浮気して遅刻とか一番最悪じゃね？やっちゃったじゃん
芳樹 仕方ないじゃん、看護婦さんがさ～、綺麗なお花ですね～ってさ～ニコ～ってしたきたらそりゃちょっと話すでしょ、普通話すでしょ
雄太 マジか！看護婦ッッ！！やっべー！！！めっちゃいいじゃ～ん
芳樹 フフフ～でしょ～？
雄太 何、自分の誕生日に花持ってった？え！ちょっと待って、なに！女の誕生日ってこと！？え！え！！女の誕生日に看護婦と浮気して遅刻したってこと！？あー、それ終わりだわ、終わり、ハイ終わり
芳樹 えー・・・終わりかな～
雄太 完璧終わり、馬鹿だね～何やっちゃってんのかな～もうそれ、絶対戻ってこないわ
芳樹 そっか～・・・もう、もどってこないのかな～・・・
雄太 馬鹿だな、お前。まいいじゃん、今度看護婦と合コンしようぜ
芳樹 そっか～戻ってこないのか～
雄太 何、そんで落ち込んで休みなのに一人でここ来たのか
芳樹 落ち込んでかなぁ、自分でもよくわかんないんだけどコレ、やりたかったんだよね
雄太 やれ、もまれろ、好きなだけもまれろ、俺が許す
芳樹 お前のじゃないし～
雄太 いい、俺が許す。今日一日もまれてろ
芳樹 優しいね♪ちょっとトイレ行ってこよーっと
雄太 あー、コーヒー買ってきて
芳樹 おごって♪
雄太 ふざけんな
マッサージチェアのスイッチを切り、階段より出る芳樹。
ソファで日報を書く雄太