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軋む芝居






先日、過去最高に打者と近い距離で
プロ野球を観戦したのですが
打った瞬間の打球音がこんなにも生々しく聞こえる物かと
その臨場感たるや、まるで自分もグランド内にいるのかのような錯覚すら



そんな時、ふと思いまして
小さな劇場で、例えば畳のセット
緊迫したやり取りなどの時、僅かな畳の軋む音が耳に入って来るとその緊迫状況に自分も溶け込むような感覚になったり…




そんなのが、割と生の醍醐味だなと僕は思う方で




そんな畳の音を聞くと、その後のやり取りを見ながらも、美術さんや舞台監督さんが建て込んだ様子が浮かんだり、役者は今の動きで軋んだ音が出た事で何か状態が変わったかなとか

演出は客席で見ながら、今の軋みは満足だったのかいらなかったのか…




色々考えると、なんだか
ああ、芝居だあって思うんです






打球音をベンチで聞く選手や監督も
打った瞬間、それぞれ色々な事が浮かぶんだろうなあとか





そんな話から
十条WATARoomアルジェントシアターは
あのサイズを考えると
これ以上ない臨場感を作れる劇場のひとつだよなあと、更にワクワクしてしまうのです   





畳はもちろん
腹が減ったお腹の音から
ペンで何かを書いた時の音
もちろん膝なんか、自分の膝が鳴ったんじゃないかとお客様が錯覚する位の近い音






僕はただ野球を見てるわけじゃないって言う
苦し紛れな言い訳から入る連休明けでした











ヒリヒリする芝居、やりたいね








おやすみん






柏進(WATARoom)




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