【本誌感想】週刊少年サンデー 2024年37・38合併号 名探偵コナン FILE1129「朱殷色の開演」
待ちに待った新シリーズ!
青山先生によると今シリーズは5話構成らしいので、これから一か月もコナンが読めるということです……! はぁ~~~、幸せ……。
扉絵は、平次のマリオネットを右手で操るコナンくん。ちゃっかりミニ帽子まで。
登場キャラは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎、服部平次、剣崎修、遠山和葉、岳野ユキ、光本兵我、稲場玲佑、株本恭助。
■本編内容
【登場人物】
吉浦利堅(よしうら としかた)……毛利大五郎役。31歳。「裏方」?
倉石洋歌(くらいし ようか)……大塚楓役。25歳。「衣装」?
楢沢美久(ならさわ みく)……外山落葉役。26歳。「奈落」?
垣脇綾梨(かきわき あやり)……毛利理英子役。27歳。「書割」?
長窪信哉(ながくぼ のぶや)……伊織駿河役。30歳。「楽屋」?
庵坂典馬(あんざか てんま)……服部平一役。25歳。「暗転」?
浪速芸術劇場で舞台を観劇するコナン・蘭・小五郎・平次・和葉。
物語は「服部平一」が「毛利大五郎」の推理力に負けを認め、外国に探偵修行をしに行く場面で終わる。
上演終了後、小五郎は「ブラボー」と叫びスタンディングオベーション。「最高だったな!!」と喜ぶが、平次は納得がいかない様子。
蘭も和葉も面白かったと言うが、和葉は「落葉」というキャラクターが平一とヒロイン「大塚楓」の仲を邪魔ばかりしていたことが気に入らないらしい。蘭は心の中で「落葉のモデル和葉ちゃんかもだけど…」と、気まずそう。
そう、この舞台は以前、コナンたちが京都で打ち合わせに参加した作品だ。だがその打ち合わせの日、演出を務める予定だった株本恭助は、脚本家の稲場玲佑に殺害されてしまった。
しかしそれが逆に話題を呼び、後任の演出家・脚本家を多額のギャラで雇って速やかに完成させた、という経緯があった。えええーーー、現実世界では到底あり得ない話だ……。
急に花粉症になったという和葉はずっとマスク姿していて、くしゃみをする。
小五郎たちが楽屋挨拶に行こうとすると、和葉は「薬飲まなアカンからお水買うて来るし」といって、別行動。そんな和葉は蘭に「サプライズがあるんやから楽しみにしててや♪」と告げる。
楽屋で、毛利大五郎役の剣崎修・服部平一役の光本兵我に花束を渡し、談笑する小五郎たち。
蘭は、剣崎が元アース・レディースの岳野ユキと婚約したことを祝福する。
わーーーこれはちょっと、ジーンとくるよ……!!! 岳野ユキが殺人未遂をしたことは許されることじゃないけど、コナンが命を救った人だから、こうやって幸せになってくれて本当に嬉しい……。泣いちゃう。
剣崎は浪速ハルカスの展望フロアで、夕陽をバックにプレポーズされた。それを聞いたファンにより、浪速ハルカスは「告白絶景ポイント」になっているという。
コナンも蘭もすぐに「告白絶景ポイント」を探している平次を意識するが、当の平次は既に告白で頭がいっぱいで、上の空。
小五郎はヒロインのモデル・紅葉が来ていないことを不思議がるが、彼女はかるたの試合で欠席とのこと。
そこに和葉が合流。和葉のセリフ「おじゃしまーす」になってるw 誤植だよね!?
そんな和葉を見て、平次は「大阪人やったら大阪で勝負せなアカン!」と、浪速ハルカスでの告白を心に決める。
たまらなくなった平次に無造作に頭をわしゃわしゃされるコナン、かわいいw
すると、楽屋に続々とほかのキャストが集結する。
剣崎と光本のスケジュールの都合で、大五郎役と平一役はWキャスト。大五郎は吉浦利堅、平一は庵坂典馬が務める。
紅葉がモデルの楓役は倉石洋歌、和葉がモデルの「外山落葉」役は楢沢美久、大五郎の妻・「理英子」役は垣脇綾梨、伊織無我がモデルの「伊織駿河」は長窪信哉が担当。著名人の毛利と服部は別として、伊織は伊織なんだw
自分の役のモデルに会えてテンションが上がる楢沢。だがそんな彼女に垣脇は「楓役になれなくて悔しがってる」とチクリ。長窪も大五郎役を狙っていたという。
ギスギスしだすメンバーに、庵坂が「この舞台は呪われている」ととどめを刺す。株本の死・稲場の逮捕に次いで、後任の脚本家は高熱に、演出家は交通事故に苦しめられているからだ。
庵坂によれば、株本は演者を細かい指示で操り人形のように雁字搦めにするため、「舞台に棲む傀儡の悪魔」との二つ名があったという。ただの被害者キャラだった株本がここまで掘り下げられるとは……。
倉石を押しのけて、退室する庵坂を追いかける楢沢。
垣脇は、舞台が評判で映画化の話も出ているとの噂を口にし、「盛り上げるためにもう1人ぐらい死ねばいいのに」と呟く。
楽屋を後にしたコナンたち。株本にそんな二つ名があったということに驚く。でも、稲場の動機を聞いたら「気のええオッチャン」とは思えなかったけど……w
蘭が和葉に「サプライズ」の内容を聞こうとすると、何かが落ちるような大きな音がする。
屋外の野次馬の元に駆けつけると、楢沢の転落死体が。現場には倉石・長窪・吉浦もいた。
楢沢のポーズがまるで操り人形のようだと思っていると、上からスマホが落ちてくる。その画面には「我は傀儡の悪魔」と書かれていた……。
■小ネタ・固有名詞
・ナニワ
扉絵のアオリに「舞台は浪速!」の文字が。そして今回登場したのは「浪速芸術劇場」に「浪速ハルカス」。
あれ?コナン界のナニワって「浪花」じゃなかった?と、思って調べてみたら……
コナン編纂室では、19巻の大阪編は「浪花」表記。
そして32巻・FILE.3のタイトルは「浪花勧進帳」。
やっぱりコナン界では「浪花」表記で統一されているようです。
ちなみに、「浪花」も「浪速」もどちらも正解で、こんな記事も見つけました。この記事によると、「浪速」表記の方が多いようです。
・浪速芸術劇場
小五郎と平次をモデルにした舞台が上演された劇場。
モデルは「梅田芸術劇場」。Wikipediaに載っているこの写真が、外観とソックリです。
……って思ったら、コマ内の「浪速芸術劇場」のプレートの下に、ちっちゃく「Umeda Arts Theater」って書いてあるwwwwww
こりゃダメでしょ!「Naniwa」に直さなきゃ!!!ww
・各キャラの呼称
剣崎修 → 毛利小五郎「小五郎さん」
毛利小五郎 → 大岡紅葉「大岡紅葉ちゃん」
・浪速ハルカス
大阪の街を一望できるビル。展望フロアがあり、平次の「大阪の町のてっぺん」という言葉から、大阪で一番高い建物と思われる。
モデルは「あべのハルカス」。こちらは実際に大阪で一番高いビルです。
・岳野ユキ
アイドルグループ「アース・レディース(地球的淑女隊)」の元メンバー。22歳。現在はマルチタレントとして活動中。
32巻・FILE.5~7に登場し、同じアース・レディース元メンバーの草野薫の首を切りつけ、殺害しようとした。薫は一命をとりとめたが、岳野は自殺するため血糖降下剤を服用。コナンの応急処置で助かった。
薫の機転により、罪には問われなかったようだ。
俳優・剣崎修とは「探偵左文字」シリーズで探偵役と女記者役で共演していて、当時から彼に好意を持っていた。
コナンが懸命に命を救った人が、こうして幸せになってくれるのはとても素敵なことだ……。江尻太志が64巻で再登場した時もそうだったけど、こういう展開にめちゃくちゃ感動してしまう。
婚約発表のニュースを見たとき、コナンはどんな気持ちになったんだろうな~。
・毛利理英子
言及はされていないけど、垣脇が演じる「毛利理英子」っていうのが、102巻で行田仁香が演じる予定だった「大五郎の妻」みたい。
この舞台、英理が見たらどう思うんだろw
■ヘッポコ探偵の考察
・平次&和葉の恋の行方
今回こそは、恋愛成就するんちゃうーーー!?
ラヴの予感がひしひしとするんですが!!!
根拠①、サンデーの表紙。
これ、明らかに新一がロンドンで告白した時のコマを意識してますよね!?
・和葉の花粉症
急に花粉症になった和葉は、ずっとマスク着用。
上演終了後にくしゃみするシーンがあったけど、本当に花粉症なら、上演中もくしゃみが止まらなかったのでは……?
もし上演中にくしゃみを抑えられていたなら、和葉の花粉症は嘘かも。
それに、蘭の「花粉症治まった?」に対して「あ、うん…」と、花粉症のことを思い出したような反応しているから、やっぱり嘘かも。
ってか、前回の話も花粉症だったよねwww なんでレンチャンで花粉症w
・和葉のサプライズ
蘭が新一と付き合ったことへの、お祝いかなー?
でも何なんだろ? 「何かわかった?」のセリフと、マスクが関係ありそうだけど……。
・和葉のお母ちゃん
青山先生がシネマガジンでおっしゃっていた「今まで謎になっていた重要人物」って、和葉のお母ちゃんのことだったりして……。
今回も言及あったし、ちょろっと出たりしないかな~。
・演出家の車椅子
転落死というと、73巻の世良初登場回を思い出す……。あれは確か車椅子を使った転落トリックだったよね~。
今回も、車椅子が何かのトリックに使えたりしないかな。
・犯人、動機
いまのところまったくわからない!
メタ的な推理だと、倉石洋歌が珍しくシンプルな美人キャラだから、怪しいような……。
倉石が犯人なら、動機は庵坂をとりまく恋愛のもつれ?
・連続殺人
容疑者の人数、シリーズの話数、アオリの「幕開け」の文言から、まだ人が死ぬのはほぼ確実でしょう。
庵坂も垣脇も死亡フラグ立てまくってたけど、まさか楢沢が最初に死ぬとはな~。庵坂、イケメンだから生き残ってほしいなんか今回、『金田一少年の事件簿』っぽい香りがする……w
容疑者の人数にセリフまわし、「傀儡」のワード……。
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