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石ころ帽子をかぶって、散歩

細身の長ズボンを履いて、
UV機能付きのパーカーを羽織り、
UV機能付きのつばの広い帽子をかぶって、
マスクをつけてしまえばあら不思議、

石ころ帽子をかぶったがごとく
誰も見てこないファッションの完成である。

今までマスクと帽子のみで腕は丸出しだったので、
微妙な若さが滲み出てしまい、
顔をめっちゃ隠したいブスであることがうっすら滲み出ていたと思う。
このクソ暑いのにマスクしてる人って絶対どブスじゃん、みたいなことをチラチラ見ながら言われたりしてたのである。
電車で隣り合わせた人とかから。

しかし、
UV機能付きのパーカーを着ることにより完成した。
おそらく肌露出が限りなくゼロになり、年齢不詳になるのがよいのだろう。
お揃いの格好のシニアの方々をよく見かける。
紛れることができてとても嬉しい。

誰も見てこない!!
すごい楽。
電柱になった気分。

若い頃、地味な服を着てようが可愛い服を着てようが、容姿ジャッジの対象にされ、嫌な思いをたくさんした。
そこから外れるとなんと生きやすいことか。

あと肌露出減らすと涼しくて、
マスクに帽子でも意外と暑くないと発見する。
ゆっくり歩くと汗もかかない。

***

このところ
整形したい!欲が10年ぶりくらいにめちゃくちゃ高まっている。
整形したところで大して変わらないことはよくわかっている。
顔について情緒がジェットコースターのように上下していて、疲労困憊である。

上記ファッションで家を出て、
大きな公園や図書館でボンヤリ座っていると、
顔のことがどうでも良くなってきて、
とてもホッとする。

ひとつの安息を見つけられてとても嬉しい。

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