筋金入りのナルシスト
何であんなブスなのに普通に生きてられるんだろうね、
という疑問もとい陰口は
折にふれて投げかけられてきた。
高校、大学、数々のバイト先…
主に同年代の女性から。
私の気持ちをへし折ってやろう、という悪口というよりは
無邪気かつ素朴な感想という感じで発せられていた。
この言葉の続きには
私なら自殺してるのに、
とか
私なら整形をしているのに、
などが続く。
それだけ彼女らは見た目に重きを置いて生きているのだろう。
他人に見下されるような容姿に生まれついたら、諦めて死ぬとか、整形を含む努力を死ぬほどやってその容姿をかなぐり捨てるべき、
それが当たり前のことで、
そうせずにのうのうとありのまま生きている(ように見える)私という存在は、
草しか食べないハゲタカとか、
地上で暮らすモグラとか、
耳栓をして走るうさぎとか、
(ちょっと違うか?)
とにかく
よほど意味不明で、彼女らの道理から外れているのだろう。
これをいう人たちはみんな見目良くて
頭のてっぺんからつま先まで綺麗にしていた。
手間暇かけて努力しているのだろう。
自分の道理に従って義務を果たし、正しく生きているのだ。
彼女らの抱く疑問は私の疑問でもあった。
なぜ、こんな悪様に言われても、精神病になることなく、整形なしでまあまあ元気に生きて来れたのか、色々今までも分析してきた。
まず周りにいた少数の優しい人たちのおかげ。
あと文学。漫画。映画。
あと私がナルシストだからだと思う。
はい。
なんか私は結局のところ自分の魂をめちゃくちゃ美しいと思っている。
生まれつきの感覚である。
私の魂は燦然と光り輝いてて、鉄のように熱く、柔らかく、燃えたぎっている、
とどっかで本気で思っている。
引かないでください。
だから、
顔のことを悪く言われると、
凹むは凹むんだけど、
コイツ、私の魂の美しさに嫉妬しているんだなぁ、
と、素でちょっと見下している。
美しい顔はお金をかければ手に入るかもしれないけど
美しい魂は、
どこ行っても買えないし、
欲しがって手に入るものじゃないからな、と
かなりナメている。
私は、
全人類に幸せになってほしいと思っていて、
そのためにできることはやりたいと思っていて、
仲の良くなった人に対しては、
それはもうこの光輝き熱く燃える魂から
溢れる金色のエネルギーを惜しみなく
いつだって分かち合いたいと思っていて、
その準備はできているのに、
いきなり私を罵ってその機会を断つなんて
もったいないことするんだな。
この肉の中に燃える
私の命に気づかないのか、
それとも、気づいた上で
悔しいから、消してやろう、
陰らせてやろうと躍起なのかな、
と思っている。
大丈夫かこの文章。
引かないでください。
もちろん自分ひとりが特別とは思っていない。
少なくとも私と仲良くしてくれる稀有な人たちは
リアルだろうとインターネット上だろうと
みんな光る魂をもっていると
わかる。断言。
好きです。
昔は全人類そうだと思ってた。
みんなそれぞれ発展途上だからうまくいかないときもあるけど
話せばどっかで分かり合えて
友達になれる
と思っていた。
これは多分間違いだ。
いや光る材料自体はたぶん全員に備わっているんだけど、
本人に光らせようという気がなければ
永遠に光らない。
で20代までに光らない人の多くは
残念ながら死ぬまで光らない。
加齢と共に精神が硬直化していく人の方が多いから。
光る光らないだと
あんまり表現として適切ではないかもしれない。
柔らかい、がより正確だ。
どんなに真面目で熱くて光輝く正義感に満ちていても
条件さえ揃えば
一生懸命人を殺すようなのは
ちょっと違う。
怖いし。
じぶん
間違ってないかな?
って静かに考えて
自分の在り方を柔らかく変えたり
びよーーーーーん
と伸びる余地のある魂のことを言ってる。
よくわかんなくなってきたな。
数多の知ってる人と知らない人に悪口を言われてきたが、
彼らをボンヤリ思い返してみて
ざっくりと
硬直した人たちだな、
と思うのだ。
邪悪というよりも。
変わるとか伸びるとか広がる余地が少ない。
歳をとって改善することはほとんどなく、
ひたすら乾いて萎んでいくだけだ。
なんでコイツはこんなブスなのに生きていけるんだろう?
そう思ったのなら、
口に出す前にその脳みそで考えればよいのだ。
想像力を働かせて、
なんで自分はそう思うのか、
むしろなんで生きていけないと思うのか。
自分を捉えている枠はなんなのか。
考えてみたらいいんじゃないか。
しかし、
自分の興味ある範囲外には
まるで硬くて、思考が広がらない。
広げようという気もない。
そういうことなんじゃないのかな。
話して分かり合えるはずがない。
私はたぶん柔らかめの命をもらった。
誰からかはわからない。
親か?自然か?育成環境か?
なんにせよ
ありがたい。
プライスレスで一生モノの財産だと思う。
そして柔らかくあり続けるために
この顔が一役買ったのは間違いない。
しかし硬直化のスピードは思うより早く、
ふとした隙に
自分ヤバいなと
しばしば思う。
アグラかいてると
あっという間にクソ傲慢妄言垂れ流しババアになって、彼女らの仲間入りをするだろう。
だから
自分をよく疑って
失敗を素直に認めて
毎日気をつけて暮らして
柔らかくのびのびと生きたい。
そしてこれからも、
理不尽な悪口を言われたら、
私はこんなにピカピカふわふわなのに
わかんないんだなぁ〜
コチコチで可哀想だな〜
と上から思っておくことにしよう。
***
こんな文章書く時点でだいぶヤバいかもしれない。
不細工すぎて気が狂った女が
負け惜しみを連ねているんじゃないのか、と言われたら反論できない。
それはそうかもしれない。
でも不細工すぎて気が狂った女が
殺されることもなく
負け惜しみをポチポチと書き連ねていられるなんてめちゃくちゃ平和で結構じゃないか。
どうか皆様世を楽しんでください。
私は結構本気で
人間が楽しそうにしているのを見るのが
好きだ。
***
寒いっすね。
元気よくいきましょう。
読んでくださってありがとうございました。
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