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ZERO ESCAPE~刻のジレンマ~をクリアしたはなし

『日常の一コマ』

連休中の雨はどこへやら、今日は一日晴れ模様。
久々に職場に自転車で通勤した気がする。
そんな一週間のスタート。


さて、今日は『ZERO ESCAPE~刻のジレンマ~』の話をする。


『刻のジレンマ無事クリア完了!』

ちょっと前の記事にプレイしていることは書いたので、このゲームを無事プレイし終わった後の感想を書こうと思う。

当然、ガンガンネタバレを含むので、プレイしていない方やプレイ中の方は是非プレイした後に読んでほしい。

また、あくまで一個人の感想と推測である。解釈違いや間違っている部分があったら申し訳ない。

--以下、ネタバレ注意--






『クリア後の感想』

最初にこのゲームをプレイし終えて出た感想が「え?これで終わり?」だった。

確かに、「9時間9人9の扉」「善人シボウデス」から続くシリーズなだけあって今までの謎(特に善人シボウデスの内容)については今作をプレイすることでスッキリ解けた気がする。

しかし、正直あのラストシーンの後どうなったのかというのは、かなり気になる。

終わってみれば、ラストシーンのデルタを撃つか、撃たないかのシーンは単なる蛇足だったようにしか思えない。

主人公たちに突き付けられた問題は、そこではなく、今後探さなければならない狂信者である。

デルタを撃った、撃たないをしたところで何かが変わるとは思えない。

あの無駄な蛇足のせいでDチームのレポート(ファイルに追加されている後日談)がなかったのかなと考えるとちょっと勿体ないような気もする。

どんな形であれDチームの後日談は欲しかったというのは本音だ。

また、その後日談も出来ればファイルによる文章を読ませる形式ではなく、映像付きで見たかったなと思う。

先程述べたDチームがデルタの生死で内容が変わってしまうせいか、ミラの囚人服のモデルを用意する技術がなかったからかなど様々なことを考えたが、実に惜しい部分である。

惜しい部分ばかりを先に語ったが、ゲームの内容は、かなり満足度が高い内容だった。

まさかまさかのトリックの連続で見事に騙され続けた。

特に「Q」の正体もとい「デルタ」の存在に関しては全然気が付かなかったので、判明したときにはいろんな部分が腑に落ちて一気に面白くなった。

目も耳も聞こえず車椅子という存在を隠すのになかなかに凝った設定だったと思う。

Qチームの面々もミラはデルタ側の協力者で、エリックは常に挙動不審、そして謎の少年ショーンと、どうしてもエリックとショーンの方にばかり目がいってしまう。

判明する瞬間まで、いるのにいないというのをQチームの個性的な面々によってうまく隠されていた気がする。

何気にQチームが処刑される場合、デルタも一緒に死んでいるのにはちょっと笑ったが。

他の2チームについても、Cチームは淳平が変わりすぎていることに最初は面食らった。
けれど、茜との夫婦漫才は徐々に「9時間9人9の扉」の時を思い出させてくれて良かったし、何よりカルロスが有能すぎて話がトントン拍子に進むため一番安定したチームだったのではないかと思う。(ただし、淳平が死ななければ)

Dチームはまさかこのゲームの根幹を成しているとは思っていなかった。

前作から「ルナ」と似た容姿のダイアナについては何かあるなーとは思っていたが、まさかファイの母親だったとは…

個人的に前作の内容からシグマとファイが恋人みたいな扱いなのかなと思っていたところがあったので、ジジイ呼びなり距離感なりを改めて見返してみるとそりゃあそうなるだろうなと。

総じて、黒幕であるゼロの正体と何をしたいかというのも明確だったし、善人シボウデスに繋がるルート、全てのルートがSHIFTによって繋がっていく今作はプレイしていて非常に爽快で、続きの気になりつつも、終わった後の満足感は高め。

プレイ終えた後の余韻もあの後日談でエリックが本当にトランスポーターを使って過去を変えてしまったらそれはそれで面白いなーという妄想もはかどる。

また、今回のプレイした刻のジレンマを手掛けた打越鋼太郎さんの最新作『AI: ソムニウム ファイル』というゲームもSteamを見ると"非常に好評"の評価を受けている。

機会があればプレイしてみたい。

アクションゲームやRPGにやや疲れを感じ、ゲーム自体を敬遠しがちなおっさんゲーマーにも、ノベルゲームは手軽に始められて操作量も多くなく、それでいて素晴らしいゲーム体験を与えてくれる。

そんなことを教えてくれるゲームであった。

※2024年7月8日
誤字脱字の修正 加筆修正 

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