全国渡り鳥生活倶楽部とは? 代表メッセージ #1
この記事の作成担当:全国渡り鳥生活倶楽部 株式会社 代表取締役 牧野知弘
みなさんこんにちは。
全国渡り鳥生活倶楽部の牧野です。
この会社は2018年の11月に立ち上げました。
ですが、、、
2020年4月現在、まだ世の中にはデビューしていません。
それはどうしてか? 答えは「ずっと準備をしている(してきた)」からです。
この事業を思い立ったのは会社設立のもっと前、2016年の夏くらいだったと思います。あれから4年以上の歳月をかけて全国渡り鳥生活倶楽部はついに卵から孵化します。
「何故こんなに時間をかけてきたのか?」
「渡り鳥って何?」
「私たちが目指しているのは何なのか?」
その内容について、こちらのnote「代表メッセージ」でご紹介していきます。
日本人は人生100年時代を生きる
日本は現在高齢化社会の世界最先端を走っていると言われています。
今から50年前の1970年、日本人男性の平均寿命は69歳でした。現在は81歳です。「人生80年時代」などと言われていますが、今は90歳あるいは100歳近くまで生きる人は珍しくありません。
ちなみに90歳以上の人の人口は231万人もいます。
おそらくこれからの日本人は「人生100年時代」を迎えることになりそうです。
いっぽうで日本人のライフスタイルはどうなってきているのでしょうか?
戦後日本のワーカーの多くが「サラリーマン」という事務系ワーカーになっています。ワーカーの多くが「会社」という集団に属してお給料をもらうというライフスタイルです。
私も以前大企業のサラリーマンをやっていました。サラリーマンをやっていると毎月25日になると確実に銀行口座にお給料が振り込まれてきます。
意に沿わない上司の命令に従うなど、多少のストレスはありましたが、今思えばサラリーマンという職業はそれほど厳しい職業ではありません。
なんといっても毎日が恙なく過ぎていくという点においては、です。
サラリーマンの宿命 「定年」
でもサラリーマンという身分は永久保証されるものではなく「定年」という時限立法があります。
「60歳定年」 今では一応65歳まで延長が認められていますが、それでも年齢という理不尽な「ルール」によって会社から去らねばならないのがサラリーマンの宿命です。
大企業でお世話になった先輩たちの多くは今、定年を迎えて年金生活に入りました。
先輩のみなさまにお会いすると大変お元気です。大企業なので退職金も結構よいことは知っています。年金も悪くないはず。
つまり生活するにはぜんぜん困っていらっしゃらない様子なのはよくわかります。
でもお酒がすすむとほぼ同様に彼らが口にするのが次のようなセリフです。
「おまえはいいよな。自分で会社作って。いつまでも働ける。うらやましいよ」
私からすれば、独立起業は、言うほど易しいものではなく、一時は倒産の危機にも瀕した経験があるのでなんだか背中がムズムズするような美辞麗句です。
「社会から見放される」感覚
「でも、先輩いいじゃないですか。年金もあって毎年何度も奥様と海外旅行。SNSで見ていますよ。悠々自適、うらやましいです」と私が持ち上げると
「いやいや、なんていうのだろうねえ。毎日スポーツクラブに行く。一応健康。女房について旅行に行く。
『でもそれだけなんだ。』
昔の会社仲間とゴルフするぐらいが気晴らし。むなしいもんだぜ。自分自身がすっかり社会から見放された気になるんだよ」
「社会から見放される」
この言葉は多くの先輩から聞かされる言葉です。
これまでは「部長」と呼ばれ、みんなが尊敬してくれる。部長として指示したことにみんなが従って組織が動く。実績があがる。みんなで喜ぶ。サラリーマン時代の喜びを味わえないことに多くの先輩たちが戸惑い、嘆いているのです。
人生100年時代を迎える中で、あと35年も生きるのがサラリーマンの老後です。
でも多くの人たちが会社という組織に自らの時間と能力を売ることしか考えてきませんでした。
そしていざ、会社から離れてしまうと実は自分は
「何が好きで、本当はどんな能力がある」のかを
見つけることができなくなっていることに気づかされるのです。
「海外旅行に行く」、あるいは「昔の同僚や後輩に声かけてゴルフに行く」、「昔の思い出話を繰り返すために昼間のオフィス街の居酒屋で飲んだくれる」、それだけでこれからの35年を生きるのではむなしくなる気持ちはよく理解できます。
まだまだ頭も明晰、体力もある
でも自分がこれからの時代どう生きていったらよいのか、海外旅行という消費だけで、あるいはそれを「贅沢」として楽しむだけでは心の安寧が得られない、実は生きることの「苦しみ」がこの悩みの中に凝縮されているような気がしてなりません。
現役世代はどうなる?
では現役世代のみなさんはどうでしょうか。
彼らからみれば今のリタイアメント層は「逃げ切り世代」に見えるでしょう。本当は「逃げ切っていない」のはお話ししたとおりですが。
もはや終身雇用などという制度は形骸化。仕事のやり方はどんどん変わる。これからの企業社会では単純な事務作業はすべてAIに代替されていく運命にあります。
一社専属でお仕えするような勤務形態ではある日突然、路頭に迷うかもしれない、そんな時代がすぐ目の前に来ています。
組織に従属することだけで得られる果実はもう残り少なくなっているのです。これからは、AIでは代替できない高度な判断力や技術力を自らが磨き、その能力で堂々と報酬をもらう世の中に代わってくるでしょう。
そうした意味では今後、事務系ワーカーには大きな格差が生まれてくるものと思われます。
今回の新型コロナウイルスの蔓延は、これまで一部でしか採用されてこなかったリモートワークの全国一斉お試し期間となっているようです。
やりにくい面もあるでしょうが、実はリモートだけでかなりの仕事が完遂できることを多くの人が知る機会にもなっているのではないかと思われます。
これでできるのだったら何も毎朝毎夕満員の通勤電車に乗って会社に通うという行動が必要ない、どころか危ないからやめようという心理に繋がっていくのではないでしょうか。
そして自らの能力を正当に評価してもらえるところに対して「売る」
この考え方が進むと、もはや一つの会社に従属して「お給料」をいただくのではなく、自身の能力を評価してくれる複数の会社や団体と契約してその対価としての「報酬」をとる生き方が現実のものとなってくるでしょう。
「好きな時に、好きな場所で、好きな時間に働く」
働き方改革とは「朝9時から夕方5時まで」きっちり働く「働き方」を目指すのではありません。
自らが「好きな時に、好きな場所で、好きな時間に働く」ことがこれからの働き方なんだと思います。
「通勤がなくなる社会」の到来です。今までは、会社まで何分で通勤できるとか、駅から徒歩5分以内じゃないと、とか
すべての生活の基本が「会社ファースト」で決められてきた社会に大きな変化が訪れるのがこれからの日本です。
では、大きな変化が訪れるこれからの日本の中で地方にも変化が起きています。
こちらについては次回の「代表メッセージ」にて書きたいと思います。
全国渡り鳥生活倶楽部
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