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インスピレーションを求めて関門海峡へwataridori!ー景色をかえて、新たな自分に出会いたいー

こんにちは。植山智恵です。
普段は、大人向け教育イノベーション企業、Project MINTのCEO & Co-founderとして、主にオンラインで「自己革新したい大人のための短期集中実践型教育プログラム」を運営しています。
この秋、wataridoriでの滞在を体験させていただいておりました。前回の阿蘇編に引き続き、今回は、関門編をお伝えします。

前回の記事はこちら。


「智恵さん、”門司港”絶対好きになるはずです。」

wataridoriの社員さんと阿蘇に滞在中、彼女がずっとその話をしてくれました。
恥ずかしながら、関東出身の私は、門司港という土地の名称と場所が一致していない認識のレベルでした。

重要な国際貿易の拠点として日本三大港(神戸、横浜、門司)のひとつに数えられ、商社や銀行が争うように支店を開設したといわれる門司港。
その名残のレトロな建物などが文化遺産となり、現在も街並みを美しくしていると聞きました。

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特に彼女が強調していたのは、そこに住み、街を活性化しようと取り組んでいる人たちがさらに街を魅力的にしているということでした。

その話を聞き、どんな場所なんだろう、と好奇心が湧きました。

そこはきっと、これまでには行ったことのない、活気の溢れた場所なんだろうと。日本の可能性を再発見できる場所なのではと期待していました。
コロナ渦で東京で暮らし、働く中では感じることがなかなか日常的にはできなかった”活気さ” とはどんなものなんだろう、と。


門司港駅到着。そこで感じたことは。

重要文化財である、門司港駅に到着。
降りた瞬間、ここは、福岡とも違う、けれども活気のある九州の街という感覚。駅の「門司港」というエレガントな掲示板を見るとそのプラットフォームの美しさに真っ先に魅了されました。

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西洋風の建物で、とても品のよくまとめられた内装と主張しすぎない照明。20世期初頭の活気を匂わせていました。

私は昨年まで4年間アメリカ・サンフランシスコに住んでいたのですが、真っ先に直感でサンフランシスコのフェリー乗り場を思いだしたのです。20世期初頭、ゴールドラッシュで栄えたレガシーの名残も残り、現在はテクノロジーのイノベーション拠点であるサンフランシスコと門司港が重なり合ったんです。

その情景を思い浮かべながら、ワクワクした気持ちでいっぱいでした。


門司港はとてもコネクティビティが強い街。

wataridoriの方々と合流し、みんなで夜の街に繰り出しました。居酒屋街は洗練されていてコンパクトな街並み。一つ一つのお店がとても粋に見えました。

水炊きを食べ終わると、3人で港埠頭近くまで、散歩にいきました。

20分弱で街の繁華街は歩いて回れるくらいの面積。坂道の丘の上からみた夜景は別格でした。旅館や老舗居酒屋やバーなど、当初国際貿易の拠点であった名残が感じられました。

wataridori社員さんたち行きつけのバー、tent.へお邪魔し、食後のコーヒーをいただきました。オーナーの方は、ハイキングの上級者でした。九州内でのお勧めのハイキングスポットについてお話を伺い、大変楽しい夜を過ごしました。

門司港拠点の大人で面白い人たちは大体毎週会っているよ、と。誰が今どんなことやってて考えているのか、大体把握しているとのことです。

門司港内での人たちのコネクティビティ(関係性)の強さが私にとっては、とても新鮮でした。


下関ハウスにチェックイン

門司港から、関門海峡をトンネルで渡り、約10分ほどのドライブで海を越え、本州である山口県下関市内へ。
wataridoriのある下関ハウスにチェックインしました。

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関門海峡とは、まさに下関と門司港を結ぶ海峡だと、当然のことですが、実際に行き来することにより、実感しました。その近さにも驚きました。

門司港側から、下関市内にいくと、街並みはガラッと変わり、レトロな雰囲気の門司港とは違い、大きな道路が目立ちました。

下関のwataridoriハウスは、そんな関門海峡を見渡せる絶景のロケーションに位置し、朝日を眺めるのはとても贅沢でした。

特に、貨物船がいききするのを見ながら朝のコーヒーを飲むひとときは特別でした。

二階の寝室からは、日光がたくさん照らしながら、関門海峡橋を眺めながら仕事をしていきます。ポカポカ暖かく、とても心地いい時でした。

関門海峡のダイナミックなオーシャンビューを眺めながらの仕事は、前向きな気持ちにさせてくれました。


関門エリアを探索

朝、関門海峡トンネルの歩道を、wataridoriハウスのある下関側から渡っていきました。30分弱歩くと、あっという間に門司港(北九州市)に到着しました。人が歩けるトンネル、で歩くのも初めての体験でした。

門司港ではポルトというゲストハウスを経営する菊池さんに会いにいきました。古民家を改装し世界中から旅行者や長期滞在者が集まる場を作られ、ギャラリーを併設するなど常に施設内を進化させていらっしゃる様子でした。

菊池さんは、wataridoriの方から、門司港にいったらまずこの方に会ってくださいとご紹介された方です。

こちらの記事でも菊池さんをご紹介しています。


噂に伺っていた通り、とても熱量の高い方でした。菊池さんとポルト社員のなつみさんと共に、純喫茶に連れて行っていただきました。菊池さんから、これまで門司港で事業をされていた多様な取り組みについてお話を伺いました。菊池さんは、門司港を舞台にした映画「ららばい」の企画、プロデュースをされた張本人であったこと、また様々な門司港で活動をされようとする方への支援(カレー事業や関門海峡にレモンを植えるプロジェクト等)も幅広く展開されています。

このような取り組みをされる背景に、菊池さんのパーパスである「身近な人を大切にしたい」という想いが読み取れました。ひたすら身近な人を大切にし、長年続いてきた地元のビジネス継続をサポートしたり、門司港に拠点を持つ人たちの才能を開花させる支援をした結果、意図したわけではないが幅広い事業をすることになった、とお話しされていました。

東京や都心から見た方達の視点であるいわゆる”地方創生” ということと、過疎化が進む門司港から身近な人たちのスモールビジネスを(高齢者経営者の引継ぎ者不在問題等)支え、現実を見ている菊池さんの見方の違いを実感しました。

菊池さんからは、門司港でも起業家支援の取り組みが様々あることを教えていただきました。門司港を拠点に移住を考え起業を検討している方には魅力的な内容のようでした。



海峡レモンプロジェクト

数日後、菊池さんが携わっているクラウドファンディングのプロジェクト、海峡レモンプロジェクトのイベントにお邪魔しました。下関市内から山を越え、老舗旅館「玉椿旅館」の中でイベントが開かれました。

海峡レモンプロジェクトとは、関門海峡にレモンを植え、レモンが育つ5年後に、関門海峡の色をレモン色に埋め尽くそう、そしてそこからヒトを呼び込み新たなものを生み出すような相乗効果を関門海峡地域全体にもたらそう、という意図のプロジェクトです。

今回のイベントでは、そのクラウドファンディングのキャンペーンに合わせ、地域の方々をお誘いしレモンプロジェクトにまつわる背景を主催者側がお伝えしクラウドファンディングの協力を訴えかけます。

このイベントでとても印象的だったのは、主催者のお一人の方が言っていたこと。

「今から5年後。2025年に関門海峡みんなが誇れる街にしませんか?」

この不確実な時代。5年後、と長期的な時間軸でみることを(特にコロナの状況が起こってから)どこかで、私は意識することをやめていたんだと気づかされました。

コミュニティみんなにとってこの地域が、5年後も、ずっと誇れる場所でいたい。
不確実な中、長期的にこのコミュニティ全体をこんな街にしていきたい、という”願いからくる意思”は、これからの変化の時代で大切なコンパスになってくるでしょう。世の中はどう変化していくかわからない。それでも関門海峡のコミュニティは明るい未来を創っていきたい。

主催者側の想いにとても心を打たれた夜でした。

そして、このクラウドファンディングは目標金額が達成したようです。私もほんのわずかですが協力をさせていただきました。
これからますます盛り上がる関門海峡に注目をしていきたいですし、定期的に戻っていきたいな、と想いを馳せました。


wataridori で得たこと

あっという間にwataridoriライフは終わってしまいました。
今回、私のゴールであった、「景色を変えて、新たな自分に出会いたい」は、想像以上にインパクトが大きかったです。
私自身の中で、確実に何かが変わっていったと思います。一言で言うには難しいですが、
時間は有限。どこで、誰と過ごすかで大きく変わる。
新たな土地にいくだけでなく深くその土地の人と対話をすることで、もっと奥に潜むものをこれからも見てみたい。 

以上のような気づきです。

たった1ヶ月弱のwataridoriライフでしたが、これだけ大きくインスピレーションを受け、どんどん人とのご縁がつながるとは思いがけないことでした。

wataridoriライフはこれからも続けていきたいと思います!そして何よりも宝物は、今回訪れた阿蘇と関門海峡。これらの地域はまた継続的に滞在し、もっと深くその土地の人と対話をしていきたいと思えたことです。

2回に渡る、体験記事をお読みいただきありがとうございました!



植山智恵さんが運営する
「自己革新したい大人のための短期集中実践型教育プログラム」
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