
文言トリオがまた佐伯にやってきた
1/25(土)は大分県佐伯にて文言トリオLIVE。
コンテンポラリーダンサー熊谷拓明と、シンガーソングライター原田茶飯事とワタリの3人がそれぞれの表現から「即興」で関わって生まれるいろいろ。
今回はそれにプラスして佐伯で活動しているバンド「サイキシミン」とラップチーム「ANI」も参加してのライブ。
もう間違いなくカオスになることは決定!そんなライブをルパンダハウスにて開催。
ワタリが佐伯にはじめて訪れたときからずっと名前は聞いていた「サイキシミン」。
出会えたことが、ようやっと念願叶ったくらい嬉しかった。
文言トリオでやるライブはいつも楽しい。
楽しいし、混乱する。
いつも度肝を抜かれる。
もう意味はないんだ。身体的にくっついたり、離れたり、歌うかと思ったら歌わないとか、踊るとみせかけて立ってるだけとか。それを別に狙ってもないんだ。奇をてらうわけじゃない。
ただそれぞれが「その場で起きている何か」だったり「その場で起きた何か」に反応してるだけ。
それをワタリがなんか言葉や感情で右往左往してるという図にはなりやすいが、ワタリもワタリでときに観念して後先考えないこともあるから、余計に大変w(※結局その尻拭いをすることになるんだから)
大人たちが思いっきり遊んだりヒヤヒヤしたり、意気込んだことが失敗に終わって心が折れたり、かと思いや奮起したり。そんな様子を子どもたちはどう観たのか?w
ワタリの中のハイライトはリハーサルでバンドが音出しをしているときに茶飯事がおもむろに言ったところから始まった。
「あの・・2つ目の曲が終わったあと、僕らがステージに再入場してからの一発目のセリフは僕に言わしてほしいねん」
完全に即興でやっている僕ら。当然ながらバンドの曲が終わったあと、どんな状態になっているのかまったくわからないのに、茶飯事は提案してきた。
「これ、きっといいと思うねん。大きな広がりをみせると思うねんな!」
キラキラした目で言った茶飯事のやりたいことはやらせてあげたい!
ワタリも熊谷ももちろん「OK」。
そして本番。
2曲目が終わったあと、ステージに再登場し満を持して発した茶飯事のセリフに僕らは反応しなかったわけじゃない。
しかし、リハーサルでキラキラした目の茶飯事が思い描いたほどの広がりには到底及ばなかったようで、
そのあと2分も立たないうちにキラキラした光が闇に閉ざされていった。
「全然広がらなくて心が折れそうや」
本番で放たれたその言葉のほうが力を持ち、危うくワタリも熊谷も膝から崩れ落ちそうになったが、おかげでそこから一丸となっていったように感じた。
その様子を神様がみていたのか、お客さんが書いた言葉が最後の最後に信じられないハマり方をして、大盛りあがりで終演。
感動して涙を流す人もいれば、ずっと表情が崩れない人もいる。
当然だ。そういうライブなんだから。
クオリティとかをメインにするのであれば、それぞれがやっていることの単独ライブのほうが高いに決まっている。
でもそうじゃない。
そうじゃなく、ただ交わる。融合する。手放しで。
ゆえにそれぞれのステージでは見えない表情が見える。
そんな感じが文言トリオの面白さなのかもしれない。
個人的にはいまも昔もずっとその道をひたすらに走っている2人と同じステージに立てるものすごい貴重で嬉しくて有り難い時間。
企画してくれたオグリキカクに感謝です。
またこの1年くらい濃密に自分の即興を磨いてきたからか、より自分が普段やっている即興と文言での即興の違いとかも感じれたのが興味深い。
ここらへんは言葉にするとなるともう大変に難しい。なので、どっちも観てる人が色々感じてほしいところ。
打ち上げの焼き肉。レバーが最高に美味しかった。






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