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熱中症と水分補給の関連性

最近、やたらと暑くなってきましたね。
この気温で関東はまだ梅雨入りしていないそうです。(夏になるとどうなることやら...)
気温が高くなる夏に気を付けなければならないのは、熱中症ですよね。毎年ものすごい数の方が熱中症で搬送されています。
今年の5月24日~30日の僅か6日間で熱中症で搬送された患者さんは468人にも上るそうです。
参考:総務省消防庁「令和3年 都道府県別熱中症による救急搬送人員

熱中症になるメカニズム

「なぜ熱中症になるのか?」メカニズムを知っているようで知らない人が結構多いです。
熱中症になるのは環境の要因・体の状態2つが関連し、熱中症を引き起こしてしまうのです。
環境の要因
・気温と湿度が高い
・風が弱い
・直射日光に当たっている時間が長い
体の状態
・体の体温が高い
・暑い気温になれていない
・疲労が蓄積されている
・水分補給が十分にされていない
・過度な運動をして水分が抜けてしまっている

これらの様々な要因が重なってしまうと、熱中症が起こりやすくなります。
特に注意しなければならないのは、体が暑さになれていない今の時期。人間の体って対応能力が備わっていないので、涼しい環境が続いた後に急激に暑くなると「暑い!無理!」と悲鳴を上げてしまうんです。
【脱水症予防!】ランニングでの正しい水分補給|補給に適したタイミングと量を解説

熱中症を防ぐために大切なのは水分補給

水分補給

聞いたことがある人も多いかもしれませんが、人間の体は成人男性の場合、約60%~65%が水分でできています。
性別や体形によって多少の違いはあるものの、人の1日の水分出納は約2L。(水分出納=体から抜ける水分量のこと)
特に夏場の気温が高くなる時期は汗や不感蒸泄によって大量の水分が放出されるので、意識的に水分を補給しないと熱中症に陥る可能性が高くなります。
そのため、こまめな水分補給は熱中症予防において非常に重要なんです。

水は1日に1.5ℓ~2ℓを目安に摂取すべし

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体形や性別、年齢などによって適切な摂取水分量はことなるものの、1.5ℓ~2ℓを目安に摂取することをおすすめします。
市販で販売されている2ℓペットボトルを1日で飲み切るイメージでを持っておきましょう。
ただ、注意しておいてほしいのは、一度にたくさんの水を飲まないということ。一度にたくさんの水分を摂取すると体内の電解質バランスを崩してしまい、体調不良を引き起こします。

重要なのは「こまめに」水分を摂取するということ。
起床後・運動の前後・入浴の前後・就寝前などなど、こまめに水を飲めば水分不足に陥るリスクがなく、水の摂り過ぎで体への負担をかける事もありません。
「こまめに」摂取する量としては、コップ一杯(200ml)程度。
一日に摂取すべき水分量が1.5ℓ~2ℓなので、コップ一杯を1日に8回~10回飲むイメージを持つようにしましょう。

水分を補給するだけでは完璧な熱中症予防ではない...!

「じゃあ、こまめに水を飲んでいれば熱中症にならないんだ!」
と思う人もいるかもしれませんが、水を飲むだけでは完璧に熱中症対策ができているわけではありません。

熱中症対策において重要なもう一つのポイントは、塩分も一緒に補給すること。水1ℓに対して1g~2gの食塩を一緒に摂取するようにしましょう。
塩分は体内の水分吸収率を高めてくれる働きと、疲労回復の働きがあると言われているので、夏場の暑い時期に効果的です。

ただ、水を飲みながら塩をなめる訳にはいかないので、食塩タブレット・塩っ気のある飴・梅干しを水と一緒に摂取したり、スポーツドリンクなどを補給すると効率的に必要な栄養素を補給できます。
実は糖分がたくさん!スポーツドリンクの飲み方に注意!

熱中症の症状

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熱中症になったことのない人からすると、どの様な症状が出るのか、イメージしにくいですよね。
主な熱中症の症状は下記の通り。
初期症状
・めまい立ちくらみ
・筋肉痛や筋肉の硬直
・汗の量が多い
重度症状
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感
・会話ができない
・手先や足先が痙攣している
・体が異常に熱い

初期症状の場合は涼しい場所で水分補給をして安静にしていれば、症状が軽減される場合もあります。
しかし、重度症状に当てはまると応急処置では症状が良くならないことがほとんどなので、早急に病院に搬送しましょう。
熱中症がひどくなると死亡するケースもあるので、適切かつ迅速な処置が重要です。

熱中症は適切な水分補給が肝心!暑い夏を楽しく過ごそう!

熱中症を予防する一番の秘訣は、適切な水分補給を心がけることです。
どれだけ気温が高くても体内の水分量が確保されていれば、重度の熱中症に陥るリスクを防げます。
しかし!長時間直射日光に当たったり、気温が高い無風の場所にいたりすると危ないです。
夏場はより一層自分の体と向き合い、自分の体を労わって下さいね。

夏は海やフェス、BBQなどなど、楽しい行事がたくさんあります。
暑さと上手に向き合って、楽しい夏を過ごしてくださいね~

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