枝を間引くコト
渡会園芸(ワタライエンゲイ)で育てている植物には生育の途中で枝を間引く(枝数を減らす)ものがいくつかあります。
間引き剪定には混み合った枝を剪定して、風通しや日当たりをよくするといった効果があります。
もちろん上に挙げたような効果もありますが、渡会園芸では植物の花付きをよくするために枝数を調整しています。
今回は『花付きをよくするために間引く』ということについてむちゃくちゃザックリご説明します。
花付きを良くするために間引くとはどういうことかというと、
つまりこーいうことです。
はい!こんな感じ!
ちゃんと説明します。
渡会園芸は園芸農家ですので鉢植えで植物を育てています。鉢植えなので土の量が限られています。
植物は土の量に対し、それに合わせた大きさに成長します。
花芽を形成するのにも土のパワーを使います。
ここではフラワーパワー(FP)とでも呼びましょう。
例えば花芽を形成するのに30FP必要だとします。これに対し土に100FPあるとして、枝が4本あると
100÷4=25
1つの枝に25FPずつパワーが送られます。
30FPに満たないので花芽を形成できません。
ここで花芽を形成させるために枝を間引く、土を増やすという選択肢が出てきます。
土の量を120FPに増やすことで枝数が4本でも
120÷4=30
やったね!30FPを超えたよ!
枝を1本間引いて3本にすることで
100×3=33
やったね!30FPを越えたよ!
こういうことなんです。
もちろん花芽を形成するためにはこれ以外にも環境や季節、剪定位置、肥料などいろいろな要素がありますが『花芽をつけるために枝を間引く』ということについてのザッッックリとした考え方はこんな感じです。
こんなことも頭に入れて植物を楽しんで育ててください。
ps.フラワーパワーなんて専門用語はありません。人前で発言すると『ん?なんて?』となりますので頭の中にお納めください。