湘南見聞録 ベルさんぽ鳥栖
8/31土曜日。
佐賀県鳥栖市、駅前不動産スタジアムへ。
予想外の動きで日本全土を混乱させた台風10号が猛威を振るうなか、ホームゲームを運営するサガン鳥栖様、ならびにマッチコミッショナー様のご尽力を賜り、試合が開催されることとなりました。またこの混乱を受け、調整の困難を承知で異例の試合3日前に現地に入り、予定通りの開催へこぎつけたベルマーレに関わる全ての皆さまの行動。何か一つ欠ければ、予定通りの開催とはならなかったでしょう。開催へご尽力されたすべての皆さまに感謝です。
夏のナイターゲーム、帰りになるべく出庫がしやすい駐車場に駐めるため、私は10時前にスタジアムに到着しました。
この日、台風で荒れる神奈川の湘南地区からたくさんのベルサポさんが来佐されました。その中には、自分がベルマーレを応援することに決めたその年からの大切な仲間もいました。ご家族で初めての来佐。事前にこの遠征予定を教えていただいた私は、この日をずっと心待ちにしていました。もちろん、佐賀で生活する私がベルマーレの試合を観られることもそうないので、試合自体も楽しみ。自分の中では大きなイベントでした。
かつて何度も通い詰めたこのスタジアムも、さすがにビジターゴール裏席に来るのは初めてでした。
実は、とあるアクシデントにより試合前に望遠レンズが故障しました。なので試合の写真はありません。
試合開始、対戦相手の鳥栖さんは8月中に監督交代の手に打って出て、初期配置もいじっていました。ベルマーレと同じ3-1-4-2の陣形。立ち上がりからこの一戦に懸ける気迫がプレッシャーの強さから窺えました。序盤は劣勢だったと思います。
猛攻も耐えしのぎ、ベルマーレもなんとか攻勢に出る。何度もゴール前へ迫り続けました。VARにより一度ゴールが取り消され、その直後のプレーで、またもVAR介入となるが、ゴールの判定に。湘南先制。
ゴール裏からは得点時のチャント、One Bellmare(HAN-KUN)が鳴り響く。
前半をリードで折り返し後半へ。
鳥栖さんは今夏の新戦力、名古屋から加入の久保藤次郎選手を投入。久保選手は昨年のホーム名古屋戦で得点を与えてしまった警戒すべき選手。攻撃が活性化し、ゴールへ何度も迫られる。
試合時間80分を過ぎコーナーキックを与える。セットプレーの失点は積年の課題であり今季も悩みの種となっている。
パリ五輪で目覚ましい活躍を見せた木村選手の打点の高いヘディング。見事な高さと、叩きつけるポイント含めて完璧なゴールでした。落下点がもう少しズレていたら防げたかもしれません。
私は実は、ベルマーレの勝利時に行われる勝利のダンスに参加したことがありません。この時間での失点で、またもその夢は持ち越しかと頭をよぎりました。それでも、今ここで勝ちたい、踊りたい…その一心で私もチャントを歌っては跳び続けました。するとその直後、ベルマーレのショートカウンターが炸裂。この日キャプテンマークを巻いたベルマーレの至宝、田中聡選手から楔のパス。福田翔生選手にボールが入り冷静にマッチアップする相手選手を剥がす。ペナルティエリア正面からのシュートはゴール右隅へ。撃つ瞬間にゴールの予感がしました。湘南勝ち越し、再度リード。逃げ切る一手に出る。敵陣深くでボールを収め、隙が生まれたらエリア侵入で追加点も狙いに行く。
主審の笛が鳴る。試合終了。
息づく間もなく展開が切り替わる、どちらが勝ってもおかしくない、非常に疲れる試合となりました。
ベルマーレのゴール裏に入るようになってからは初めて勝利に立ち会うことができました。
GET3🌟🌟🌟
念願の勝利のダンス。
選手たちの挨拶が終わると音頭に合わせてみんなで肩を組んで軽やかにステップを踏む。
忘れられない試合となりました。
ありがとう湘南ベルマーレ。
選手スタッフさん、そして参戦されたサポさん、お疲れさまでした。
勝利を掴め、俺たちらしく。
一戦必湘
たのしめてるか。