[7]F1の求職・仕事情報の見つけ方や載ってる場所まとめ
F1エンジニアに憧れる人へ。実際に目指してきた経験を元に、F1に憧れる人へ連載を始めました。筆者は:日本の高校→イギリスの大学→英F1チームインターン(2017-18)等してました。
・収録マガジン:「F1で働く」
・前回記事「[6]文系でF1に関わるなら、どんな仕事があり、どうしたらその職に就けますか?」
こんにちは、わたぽんです。
F1チームの求職情報って、見たことありますか?
日本だと、(例えば新卒の場合、)リクナビや各企業ページ等にあります。ベンチャーならWantedly等も使えるでしょう。海外就職を考える方は、LinkedInやIndeedについても聞いたことがあるかもしれません。
ではF1の場合は?
F1チームの多くは、日本ではなくイギリス始めヨーロッパに集まってる。だから日本の事情からすれば、慣れないこともあるかもしれません。
でも実は一般的な部分は、そこまで特殊なものではありません。日本でも時々、ネットや雑誌等で紹介されていますよね。ただ、どれも全てを網羅してはいないよなーと思ったので、二回に分けて紹介しようと思います。
今週はF1の一般的な就職情報まとめです!
各チームのホームページ
まず、絶対的にチェックしておきたいのが、各F1チームのホームページです。ホームページへ行くと、"CAREERS"という項目があるので、そこをチェック。例えばRacing Pointのホームページに行ってみましょう。
ここからCAREERSのページに行くと…
現在募集中の役職が出てきます! 各タイトルをクリックすると、その職の詳細、求められること、どうやって応募すれば良いか等が書かれています。
他チームも同様。
中には丁寧にチームで働く環境や、オフィスのある町について紹介があるチームもあります。
Autosport
もう一つのクラシックな情報源は、イギリスの老舗誌、Autosportの求職欄。実は僕、高校生の時以来この求職欄をちゃんと見たことないんですけど、一応有名なので。
海外就職と言えば…ってぐらい、もう名前が通ってるんじゃないでしょうか。リンクドイン。
去年レッドブルのインターンシップ情報が7月に出てて早すぎだろって僕の周りで話題になってたのですが、イギリス人の友達がその情報を見つけたのは、LinkedInでした。ちなみに普通、翌年夏からのインターン情報が出るのは9月以降です。
各チームLinkedInのページを持っているので、フォローしておきましょう。
その他一般媒体
他にも色々、細々とした媒体があります。
・motorsportjob.com
・racestaff.com
・Twitter
・Facebook
TwitterやFacebookでは、各チームのアカウントで「たくさん募集始めました!」みたいなツイートをしてることがあります。上二つは(海外)モータースポーツ専門の職検索サイト。
そういえば昔、ホンダF1が日本の求人サイトでも募集かけてたこともありましたね。
大学(特にイギリスの一部大学群)
大学にF1チームのリクルーターがやってくることがあります。University of Southamptonでは毎年、RedBull, Mercedes, Toro Rossoは必ず来てます。今年はSauber Alfa RomeoとMcLarenも来てました。
しかしこれは、一般に出ない情報かもしれません。
まず、F1チームのリクルーターが来てくれる大学は限られています。イギリスの場合、
・University of Cambridge
・Imperial College London
・University of Southampton
・Loughborough University
・University of Bath
(・Oxford Brookes University)
は、結構来てくれると聞いたことがある/チームの訪問リストに入ってるのを見たことがあります。年によって、またチームによっても変わってるかもしれません。例えばWilliamsはSouthamptonにはあまり来ないけれど、Loughboroughには来てるみたい。
中には、外部に一切出ていないインターン情報をシェアしてくれるところもあります。Mercedes F1はチームの名刺にリンクを載せ、ここから応募してね♡ というのがよくあるパターン。つまり、リンクを知らないと応募すらできない。
次に、大学に来ていたとしても、一部の人にしか知らされていない場合もあります。上記のSauberがそうでした。エアロのセミナー時に話してくださってたのですが、そのセミナーは一般開放はしてません。例えばUniversity of SouthamptonにはMSc Race Car Aerodynamicsというマスターコースがありますが、そこの学生が優先的に案内される、みたいに。
一つ謎なのはフェラーリですが、どうなんでしょう。「フェラーリはイギリスの大学で工学を学んだイタリア人を、喉から手が出るほど欲しがってる」と、イタリア人が言ってましたけど。笑
モータースポーツフェア等
モータースポーツのキャリアフェアや、ショー等に行ってみるのも良いかもしれません。時々やってます。
大きくて有名なイベントで言えば、Autosport Internationalがあります。毎年1月にあるイベントで、F1チームに限らず、モータースポーツに関わりのあるありとあらゆる企業が、展示やブースを出していたりします。その中に、F1関係者が紛れ込んでたりもする。
そこで重鎮を見つけたら、CV(海外で言う履歴書)を手渡して、懇願する。まあ、割と聞く話です。
work experience等を通して
もう一つ、イギリス人と話してて度々耳に挟んだのが、work experienceを通してチームの人と関係を築いたというものです。
イギリスでのwork experienceとは、1~数週間ほどの短期間の間、特定の仕事を経験できるプログラムです。
実はこれ、大学に入る前にするもの。つまり1年やサマーのインターンシップ(イギリスではPlacementと呼ぶ)とは違います。あくまで若い生徒向けに開かれた、体験コーナーみたいなもの。
だから、イギリスにGCSEやA Level時から行くのであれば、work experienceを活用してみるのも一手です。できるのならだけど…。
Placementからももちろん就職に繋がりますが、Placementの場合、そもそもするのが普通の就職と同程度に難易度が高いです。なので割愛。
F1を目指す人へのTips
まとめると、F1求職情報が転がっていたり、案内されたりしてるのは、以下の通りです。
・各チームのホームページ
・Autosport誌
・LinkedIn
・その他一般媒体
・大学
・モータースポーツフェア等
・work experienceを通じて
うーん、なんか抜けてるような。笑
主にインターン情報で探してきたので、もしかしたら何か忘れてるかも。こんなところでも情報あるよ!って知ってる方は、Twitter等でいちゃもんつけてください。
今回書いたことは、表立って言われることです。
ただ、それが全てではないよなーとも思います。あるいはコツがある、とでも言えるのでしょうか。次回はその辺について…!
お楽しみに!
(予定変更して先にイギリスのこと書きました…!↓)
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