原宿はオワコンなのか?
皆様、原宿には行かれたことありますか?
私はつい昨日、ブルワーの友人と原宿駅前のビール屋に行きました。とても素敵な雰囲気で、ビールも他店とは少し違うラインナップだしファンも多そうなお店でした。
が、近いうちに幡ヶ谷に移転するとのこと。
クラフトビール界隈で幡ヶ谷が最近熱いのは置いといて、一昔前なら原宿の一等地にある人気店が幡ヶ谷に移転するなんて考えられないよなと思いました。で、そのことをまた別の美容師の友人と話していたところ、実は美容室もどんどん原宿から撤退しているらしいのです。
そういえば駅前のテナントが2店舗連続で空いていたり、なんか原宿って閑散としちゃった?と思っていたところなので、なぜ原宿がそうなってしまったのか考えてみました。
美容室的にはカットモデルを探す手段が道端での声掛けからInstagramになった
昔はおしゃれな人がスナップ写真撮ってもらって雑誌に載るのがステータスだったけど、それもInstagramで自ら発信できるようになった
原宿に出店することをステータスとしていた個人ブランドがECで購入できるようになり出店しなくなった
原宿だけで買えるものがなくなった(これもEC普及の結果)
いわゆるおしゃれな人が街から消えたことで、ファッション業界以外も原宿に出店するメリットがなくなった
なのにいまだに場所代が高い
以前の原宿は「日本のファッションの最先端」だったわけですが、もはやその優位性はほぼなくなってきており、とはいえ竹下通りのカオス感が初めて原宿を訪れる小中学生や外国人にはある種のテーマパーク感があって人気なのかなという結論に至りました。
で、これって順を追って見ていけば、実はInstagramとかD2Cが流行りはじめた数年前から予測できそうな話だなと思ったんですよね。少し前までは、何かを発信したい場合はテレビや雑誌などのメディアに頼るしかなかったのに、今やスマホがあればいつでも誰でもどこからでも好きなことを発信できる。
憧れの街に高い家賃払ってショップを出すしかマイブランドを売る方法がなかったのに、ECが発展したおかげで気軽にチャレンジすることもできるのです。
そう考えると、世界は今後どうなるのか。
サステナビリティ、レジリエンス、ウェルビーイング、DX、多様性…色んなキーワードがある中で、数年、数十年、数百年先の世界を想像して、いつか必ず「デカいこと」を実現すると改めて心に誓いました。