【ガンバ大阪】7月8日~7月15日まで。優勝を目指したコンディション調整。

お疲れ様です。
前回の投稿から約1週間。ガンバ大阪のトップチームとU23チームは、7月8日(水)にアウェイでトップチームの名古屋戦、7月12日(日)にアウェイでトップチームの清水戦、ホームでU23チームの鳥取戦、7月15日(水)にアウェイで熊本戦を戦いました。トップチームのスケジュールやこの4試合を通して感じたこととこれからについての想像をまとめていきます。

この半年を戦うカラダ作りと勝ち点を積み上げる

僕に宮本監督はじめスタッフの頭の中が読めるわけではないですが、C大阪戦から清水戦までの中3日の連戦の中での目標はキープレーヤー十数名を中心とした選手の身体作りを優先しながら勝ち点を積み上げていくことをテーマに置いた期間だったんじゃないかと思う。戦術の質を度外視してでも、これまで10か月かけて行ってきたリーグ戦を6か月で終えるという、マラソンをハーフマラソンのように走り切ることが求められるシーズンがスタートしたので、キープレーヤーに関してはとにかくこの1週間で身体を仕上げてほしい。そのためにはある程度の負荷をかけなくてはいけない。だからスタメンをあまりいじらなかったのだと想像しています。長距離走で序盤にスローペースで入っていくと後でギアを上げにくくなってしまうのと同様に、まずは強度は高いけど突っ込んであげていってるのだと思う。しかし、最低限の勝ち点を拾い続け、優勝争いから早期脱落しないように結果も同時に求められる。こんな時期にいるのかなと思う。

宮本監督の通常の1週間と体力回復について

ここからは、『サッカー"ココロとカラダ"研究所」という本で得た知識をもとに、週に2日試合がある場合のコンディショニングの仕方と今まで宮本監督が作ってた週1試合の場合のスケジュールを比較してみようと思う。

サッカー“ココロとカラダ"研究所 イタリア人コーチと解き明かす、メンタル&フィジカル「11の謎」 (日本語) 単行本

現在、欧州のトップクラスのチームでは、週に2試合をこなすことが求められている。土日の国内リーグ、平日の欧州カップ戦、土日の国内リーグという基本スケジュール。中2~3日の間隔で試合がずっと続いていく。だけど、毎試合先発メンバーを半分近く入れ替えて戦うことはチーム力としては現実的ではない。この場合、試合に出場している選手(キープレーヤー)は「試合そのものがトレーニングだ」という考え方をとるそうだ。中3日であれば、試合翌日の休息トレーニング、試合翌々日のトレーニングしながら体調が戻り、48時間で身体の疲労が抜ける。次の試合の前日に確認をして試合というサイクルならコンディションは安定するという考え方がヨーロッパの考え方らしい。

さて、宮本監督はこれまでどんな風に1週間を過ごしていたかというと下記の通り。
土曜日 試合
日曜日 回復トレーニング(ほぼ休み)
月曜日 休み
火曜日 練習(公開)
水曜日 練習(公開のときもあれば非公開の時も)
木曜日 練習(非公開)
金曜日 練習(非公開)
土曜日 試合

わからないけど、練習の強度は火曜日は回復した身体を起こさせるトレーニング。だから、公開してもOK。水曜日が一番強度高く練習(場合により紅白戦?)して、木曜日が次の試合に向けた対策トレーニング、金曜日に確認して、土曜日の試合!という流れだと思う。あくまでも推測だが、週1の場合でも週中には強度の高い練習を週半ばにしているはず。これを試合に置き換えてやっていこうというのが、今回の3連戦でスタメンをあまりいじらなかった理由だと思う。このやり方が7月はできる。7月18日からの中3日の3連戦も前回の3連戦と同様に戦うと思う。コンディション、体力アップをさせながら秋にラストスパートも目指しているかもしれない。

8月以降について

しかし、8月1日から23日までの連戦は中2日の試合もあるので、メンバー起用法は変わるだろう。8月5日のルヴァン杯アウェイ大分戦については、負けると敗退(タイトルを失う)が決定してしまう可能性が非常に高いため、ここをどう戦うかもカギになるだろう。また、何人かの選手は7月の試合の中で出場機会を得られないことなると思う。この選手たちが8月に重要な役割を果たすことになるはず。試合出場の機会がない中でのコンディション調整は難しいと思うが何とか頑張ってほしいと思う。

宇佐美とアデミウソンペアと渡邊とパトリックペア

少しだけ、戦い方についても触れたいと思う。宇佐美とアデミウソン、守備の貢献ができないくらい、裏に向かって走るアクションを続けている。彼らにゴールがついてくれば御の字だし、さらに活性化されていくはず。とはいえ、今、宇佐美とアデミウソンの献身の恩恵を受けているのが、70分くらいに出てくる渡邉とパトリックだ。地上戦を仕掛けられ足元がガタガタになった相手CBに対して試合最終盤で高さと強さのある渡邊とパトリックが出てくるのは対戦相手にとっては脅威になると思うし、じっさいそのおかげで勝ち点を稼げている。戦い方としてはダサいといわれるかもしれないが、マジで勝ち点優先である。頑張っていきましょう!

まとめ 優勝目指そうよ

最後に、「降格がないから思い切った起用」を求める意見をSNSで見ることがある。個人的にはこの点については反対したい。少なくとも、シーズンがスタートしたばかりの今は、優勝を目指して戦わなくてはならない。4節修了時点で勝ち点7。優勝の目安、試合数×2の勝ち点には何とか食らいつけている状況。次の3試合を2勝すれば、開幕序盤は上々の入りをしたといえると思う。大分、広島、神戸と対戦相手は難しい相手だが幸い長距離の移動はない。今後のリーグの戦い方を決める分水嶺の3連戦を早くも迎えることになりそうだ。


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