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事業経営とお家騒動

勝山酒造。
320年以上前に創業した宮城県の酒造会社。(勝山酒造ホームページ記載内容から記載)

この会社の代表取締役が交代した。

前社長の伊澤 平藏氏がSNSで交代した経緯を簡潔に発信された。
一方の勝山酒造ホームページには、代表取締役 伊澤 勝平 と記載されているものの、社長交代となった説明などは記載されていない。
またググッてたら、宮城県酒造組合の会長に伊澤平藏氏が2022年就任したとのプレスリリースを見つけた。

株式会社の主要株主は伊澤家で保有してそうなので株主総会イコール一族会議であろうと想像するが、そうであれば株主で無い限りその会議内容を知る術は無いし、意見する権利もない。

何故このタイミングなのだろう?と思ったが、酒造年度が7/1で切り替わり、新年度の造りが始まる前のタイミングだからかと想像する。
これから今年の新米が収穫され、新年度の造りが始まる前に事業体制、経営方針、事業計画を刷新し、混乱を避ける為であろうと。

事業継続する為の判断としては妥当なように見えるが、日本酒としての商品の品質維持は担保されるのだろうか?と不安を感じた。前代表解任に伴い一部従業員が退職したようなコメントを見かけた為だか、その点も織り込み済みで対応策も講じていることを期待したい。

会社として妥当な手段を取っているように見えるが、肝心の前代表解任動議の理由が判らない事が腑に落ちない。
売上、利益の具体的な数字を知るには費用がかかるので(笑)判らないが、好調だったようなので解任動議にはあたらないと思う。他に世間を騒がせるスキャンダルや事件が起きた訳でも無さそうだし。
前代表のコメントにある、取締役4名による勝山酒造の経営権はく奪と伊澤家家督トラブルの原因が何なのか。

そして懸念点が。
ひとつは、宮城7蔵元で共同醸造している伊達7への関わり方。継続するのか、2season最中であっても脱退するのか。
また個人的には、蔵人に高校同窓生が居る事から母校創立50周年記念酒を醸している最中なので、キチンとリリースされるのか。
更に、この不透明な状況から一部のコアな日本酒ファンや、勝山好きで前代表ともつながり有る人は購入を避けるような気がする。
日本酒という嗜好品故、ブランドイメージが大切と思う。以前京都のある蔵元で代表取締役の解任、醸造責任者退職という事があったが、その時も事の本質は部外者には正確には分からなかったし、退職した方への同調コメントを見る事が多く、一部の方々は購入避けたような思われたと感じる。

本件は他人様の家庭問題なので部外者が口を挟む事では無いし、事の本質を理解せずに無責任な発言をSNSで発信する事は慎むべきと思う。

日本酒ファン、宮城ネイティブの自分は、今回の件の影響が商品である日本酒に出る事態は避けて欲しいと願うばかりである。